「おとう飯」政府のキャンペーン“今”SNS上で論争(2022年8月4日)

「おとう飯」政府のキャンペーン“今”SNS上で論争(2022年8月4日)

「おとう飯」政府のキャンペーン“今”SNS上で論争(2022年8月4日)

 内閣府男女共同参画局の男性に家事参加を促すキャンペーン「おとう飯(はん)」。各自治体で、男性の料理教室を開くなどの活動が行われています。

 ポスター:「“おとう飯”ならいいんです!簡単に、手間を掛けず、多少見た目が悪くても美味しければ、それが“おとう飯”」

■SNS上で論争…「深読みしすぎ」の声も

 2017年に始まったキャンペーンがなぜか今、SNS上で論争の的となっています。

 ツイッターから:「おとう飯『なら』ってなんなの。おかあ飯『なら』いつも立派でちゃんとしてるから!ってかい。国が母親にシェフを求めないでほしい」

 男性が作る食事を「おとう飯」と名付け、女性の作る食事と区別することが、“女性の料理は立派でないといけない”という無言の圧力になるというのです。

 ツイッターから:「官僚の男の人は、家事育児を分担してるのか?と問いたい。どうせ、専業主婦の妻に丸投げしてる人が考えてるから、こんなことになっちゃうのでは」

 一方で、こんな声もありました。

 ツイッターから:「別にお母さんのごはんについては、何も言っていない。深読みしすぎ」

■専門家「同時に母親の料理時間も…」

 街の人に聞いてみました。

 20代女性(パート):「今の時代、共働きで働いている人もいるし、それを考えたら、奥さんはすごく助かる」

 20代女性(会社員):「夫婦別姓とか、そういう問題が政府の間でも話されているなかで、わざわざ男女を際立てるようなことをしなくてもいいのかな」

 ジェンダー論の専門家は、「父親が料理を作ることのハードルを下げようとしているのは良いこと」としたうえで、次のように話しました。

 東北学院大学・小宮友根准教授:「父親の場合は、少しやったらすごいと言われる。母親の場合は、やって当たり前。そういう非対称性が、家事や育児にはあります。父親の家事育児のハードルを下げるというだけではなく、同時に母親の料理時間も下げられるようなキャンペーンだったら、こんなに反発は起きなかったのではないかなと思う」

(「グッド!モーニング」2022年8月4日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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