コロナ「2類→5類」へ見直し議論 感染拡大の中…医療現場は(2022年8月1日)
1日に東京では2万1958人の新型コロナウイルスの感染が確認されました。現在、感染症法の位置付けを「2類相当」からインフルエンザ並みの「5類相当」への見直しが焦点となっていますが、最前線に立つ医療現場はどのように受け止めているのでしょうか。
3年ぶりの“盆踊り”。ただ、例年通りとはいきません。
担当者:「カラーコーンの周りで楽しんで頂きたい」
新たな宣言で“日本の夏”は、どう変わるのでしょうか。
愛知県・大村秀章知事:「今週中にも踏み出せればと思っている」
新たに設置された「BA.5対策強化宣言」。愛知県も今週中に出すかどうかの判断をする考えを示しました。
大阪府など高齢者自粛を呼び掛けていますが、行動制限ではないようです。
愛知県・大村秀章知事:「新たな規制・抑制・行動制限ということではないが、やはりアナウンス効果はあると思っている」
そのほか、岐阜、熊本、宮城県も宣言を出すことを検討しています。こちらもテレワーク推進など、対策の再徹底が主です。
宮城県・村井嘉浩知事:「あくまで『社会経済活動』と『コロナ対策』の両立を目指していくという大方針のもと行っていきたい」
3年に及ぶ新型コロナの対応。一方の政府は大きな転換期に差し掛かっています。
岸田総理大臣:「今後、時期もしっかり見極めながら変異の可能性なども判断したうえで、2類として規定される項目について丁寧に検討する」
現在、結核などと同じ2類相当となる新型コロナ。その見直しを議論していることが分かりました。
「全数把握」も見直しが検討されています。ただ、感染収束後としています。
政府関係者:「『今週』とか『来週』にはピークアウトできるだろうから、(議論は)収束してからだろうね」
宮城県・村井嘉浩知事:「無症状であれば『通常のインフルエンザ』と同じ対応する方が社会活動に弊害をもたらさないのではないか」
私たちが感染した場合、どう変わるのでしょうか。
神奈川県内で自宅療養する男性(51):「残念ですが陽性…」
先週、陽性となった51歳の番組スタッフです。
神奈川県内で自宅療養する男性:「自分の部屋がある2階と1階で完全に隔離して、食事は妻が部屋の前まで運ぶ」
家族4人暮らしで、自宅の2階で隔離を続けています。先月28日に急な悪寒を感じ、翌日38度を超えました。発熱外来に電話しましたが…。
発熱外来:「きょうまで予約がいっぱいで受け付けは終了…。他の病院をあたってもらうよう案内している」
別の発熱外来は…。
発熱外来:「掛かり付けの人のみ。申し訳ないです」
家にあった抗原検査キットで陽性が判明しました。
神奈川県内で自宅療養する男性:「多い時では26回リダイヤルして、ようやくつながったら『あいにく予約がいっぱいです』と全然、予約が取れない状況でした」
現在、2類相当に位置付けられているため、発熱外来での診察に限られています。
仮に引き下げられれば、どの医療機関でも受診することができ、数字の上では約3倍に増えることになります。
公費負担などは維持する考えです。
受け入れる側の発熱外来。患者を断らざるを得ないケースが相次いでいます。
東京ビジネスクリニック・内藤祥医師:「朝、受け付け開始と同時に、その日一日にみられる患者数を超してしまう。日中、受診する人のほとんどをお断りせざるを得ない状況になっています」
発熱外来の医師も見直しを切に望んでいます。
東京ビジネスクリニック・内藤祥医師:「現場の受け皿を増やさないと受けきれないような感染者数になっているので、(5類への見直しは)分散させるといった負担(軽減)の目的だと思いますので、望ましい方向性だと思います」
ただ、条件があります。
東京ビジネスクリニック・内藤祥医師:「60歳以上の高齢者ですとか持病がある人に関しては、インフルエンザよりも重症化率・死亡率ともに高い状況ではあるので、慎重な取り扱いが必要な病気であることは認識しておかなければいけない」
夏の風物詩も苦渋の決断です。
60年を超える歴史を持つ「八王子まつり」。東京の大動脈「甲州街道」を一部、封鎖して行われる八王子市民の一大イベントです。
2年連続中止となり、今月5日から3年ぶりの開催が予定されていましたが、先週に中止が決定しました。
八王子市民:「前後10日間ぐらい休む。祭りのため今年もがんばろうと集まった時中止になった」
八王子芸妓(げいこ)組合・あやめさん:「これが私たちが乗る予定だった山車(だし)です」
芸者さんにとっては、歌や踊りを見せる晴れ舞台です。
八王子芸妓組合・あやめさん:「このために一生懸命練習したり、夏が来た大事なイベント。なしになってしまったので、このような状態です」
お菓子を配る予定だった地元のお菓子屋さんも肩を落としています。
藤屋・井上篤店主:「山車を引いた子どもたちが、山車を引き終わった後にお菓子をもらえる。(1つの町内会で)100から300ぐらいの数で注文を受けてますね。可哀想、子どもが。僕もずっとお祭りで育ってきたので、体験ができないのはすごく可哀想」
スカイツリーで行われている夏祭り。
祭りに来た親子:「久しぶりで正直うれしかったですね。皆うれしかったみたいで、前行ったお祭りもすごい人が多かった」
1日午後6時から3年ぶりに「墨田区民納涼民踊大会」が開催されます。ただ、盆踊りは“ゾーニング”がされます。
東京スカイツリータウン広報事務局・松谷みずほ主任:「民踊連盟の方を中心に踊りを披露して頂きまして、お客様にはカラーコーンの周りで楽しんで頂きたいなと思っています」
一般参加と踊り子さんはカラーコーンで仕切り、ゾーニングしての盆踊りです。
対策には満を持して夏の風物詩が3年ぶりに帰ってきます。
祭りに来た親子:「やってほしいですね。楽しみが。せっかくだから雰囲気知らないから、味わってもらいたい」
東京スカイツリータウン広報事務局・松谷みずほ主任:「感染対策をしっかり行ったうえで、お客様に下町らしい夏祭りの雰囲気を楽しんで頂きたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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