過酷な猛暑の外仕事 やる気につなげる暑さ逆手の取り組みとは…(2022年7月31日)

過酷な猛暑の外仕事 やる気につなげる暑さ逆手の取り組みとは…(2022年7月31日)

過酷な猛暑の外仕事 やる気につなげる暑さ逆手の取り組みとは…(2022年7月31日)

 仕事や勉強の効率が落ちるこの暑さを逆手にとって、やる気につなげようという取り組みを取材しました。

 危険な暑さでも、仕事をせざるを得ない人たちもいます。

 住宅の屋根を修理する職人さんです。ここは、神奈川県厚木市の住宅地。31日の最高気温は36.1℃。すると…。

 厚木市の防災無線:「厚木市役所からお知らせします。本日は神奈川県全域に熱中症警戒アラートが発表されています」

 送風機能がある作業服を着るなど、十分な熱中症対策を取っているとはいえ、直射日光をもろに浴びる作業は過酷を極めます。

 こうしたなか、屋根修理の会社では、暑さを逆手にとった、ある取り組みを行っています。

 ヤネカベ・関口亮取締役:「暑くなればなるほど、ポイントがたまるポイント制度を導入した」

 気温が30℃を超えた場合、その分が暑さポイントとしてたまる仕組みを考案。

 1℃で1ポイント。31日のように最高気温36℃なら、6ポイントがたまります。

 8月末のポイントに応じ、景品と交換できます。

 90ポイントで、3万円相当の温泉旅行券。

 さらに、1万円相当のディナー券やビール券など。

 社員たちにとっては、「給料が上がらず物価高」と厳しい状況のなか、福利厚生の一環として、この暑さポイント制度を始めたといいいます。

 ヤネカベ・関口亮取締役:「今年6月に急激に気温が上がったことで、30℃を超える期間が2カ月続く7月、8月と、こういうポイント制度をやることで少しやる気になってもらえるかなと」

 実際、屋根の上はどれほどの暑さなのでしょうか。安全指導のもと、取材させてもらうことに。

 テレビ朝日アナウンサー・仁科健吾:「ここに立っただけでも屋根からの照り返しで相当暑さを感じます。暑いです」

 ヤネカベ現場革命部・竹屋精一郎部長:「体感で70℃はいっているんじゃないかと」

 手袋を着けて、屋根を触ってみると、熱したフラインパンのような熱さになっています。

 サーモグラフィーカメラで、屋根の温度を測定。65℃くらいまで上がっています。日が当たっている部分は68℃近くまで上がっています。

 暑さ対策として、こまめな休憩や水分補給などを徹底。安全を優先しながらも、「暑さポイント」の制度は、やりがいにもつながっているといいます。

 ヤネカベ現場革命部・竹屋精一郎部長:「会社でやってもらっているので、皆暑いなか、がんばっている。やることに変わりはないので、そういう制度があれば、よりやりがいを持てる。5人家族で子どもが3人いるが去年まではなかった制度なので、子どもたちも『温泉旅行に行きたい』と喜んでくれている」

 竹屋さんは、8月で65ポイントが加算されれば、温泉旅行券がもらえます。

 そのため、家族皆でお父さんを応援。

 長男・恵都さん(10):「(ポイントが)たまってほしい」「(Q.どうして?)温泉旅行に行きたいから」

 妻・奈美子さん:「今年はポイントがたまって家族にも還元があると思うと、暑さが大変だなと思う反面、頑張った分温泉に行けたりとか還元があるとうれしくはなる」

 竹屋精一郎さん:「そう言ってもらえると励みになる」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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