外出自粛による『コロナフレイル』に注意…認知症進行のおそれも 教授が予防運動提案(2022年7月29日)

外出自粛による『コロナフレイル』に注意…認知症進行のおそれも 教授が予防運動提案(2022年7月29日)

外出自粛による『コロナフレイル』に注意…認知症進行のおそれも 教授が予防運動提案(2022年7月29日)

大阪府で高齢者へ要請された「不要不急の外出制限」。東大阪市の大阪樟蔭女子大学・臨床栄養学の井尻吉信教授は、高齢者の外出自粛要請で「コロナフレイル」を引き起こす危険性があると注意を呼びかけます。

 (大阪樟蔭女子大学・臨床栄養学 井尻吉信教授)
 「(Q『コロナフレイル』とは?)コロナによる自粛によって活動量が落ちる。筋肉が落ちてくるので、また活動量が減って、また食欲が落ちて…というようなかたちで。これをフレイル(衰え・虚弱)と呼ぶんですけど、このフレイルが特にコロナの自粛によってより加速をしてしまっている」

 外出を控えることにより足腰や全身の筋力が衰えるほか、認知症も進んでしまう可能性もあるといいます。井尻教授の研究室では「コロナフレイル」に陥りやすい高齢者たちに家の中でできる運動を提案しています。

 (大阪樟蔭女子大学・臨床栄養学 井尻吉信教授)
 「例えば、テレビを見ながら、自宅で椅子に座りながらできるような運動を積極的にやっていくこと。ただ、足腰が痛いという方もおられますので、その方に合わせた無理のない運動を継続的にやっていくことが大事かなと考えています」

 他にも、ふくらはぎを鍛える「かかと上げ」や、姿勢を変えずに5秒かけて立ち上がりと着席を繰り返す運動など、どれも部屋の中で簡単にできるものです。井尻教授の研究室ではこうした運動を地域の高齢者らに教える活動もしています。

 (大阪樟蔭女子大学・臨床栄養学 井尻吉信教授)
 「私たちのゼミの学生たちが地域の高齢者の方々に呼び掛けて、シャボン玉であったりけん玉であったりといった昔遊びを一緒にやる取り組みをまず去年は行いました。2つ目の取り組みとしては、人との交流がフレイル予防には極めて大事だということがわかってきていますので、オンラインでつながりましょうという取り組みも昨年はさせていただきました」

 さらに、「食べること」にも注目し、1人暮らしの高齢者も電子レンジさえあればできるレシピ集も考案しました。

 (大阪樟蔭女子大学・臨床栄養学 井尻吉信教授)
 「しっかり食べて、しっかり動くということを積極的に実践をしていかれると、このコロナフレイルに打ち勝っていくことができるのではないかと考えています」

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