上皇さま(88)「右心不全」と診断 10年前の心臓手術「関係ないと思う」宮内庁(2022年7月26日)
上皇さまが心臓の検査を受けられ、右心不全と診断されました。宮内庁によると今後、投薬治療などが行われるということです。
26日、宮内庁は上皇・上皇后両陛下の健康診断の結果を発表しました。
宮内庁の発表:「上皇上皇后両陛下には先月から数回にわたり、健康診断をお受けになっていますが、上皇陛下には最近、ご体重がやや増加していたところ、胸部レントゲン検査で心拡大胸水貯留が認められ、血液検査のBNP値が上昇するなど、心不全の所見がみられたことから、7月24日、東大病院において、心臓MRI検査を受けられた結果、三尖弁(さんせんべん)閉鎖不全による右心不全と診断されました」
現在、88歳の上皇さまが診断された、三尖弁閉鎖不全による右心不全。
果たしてどのような症状なのでしょうか。
かわぐち心臓呼吸器病院・佐藤直樹副院長:「心臓の中に開いたり閉じたりする弁が4つある。そのうちの1つがうまく機能しなくて、心臓に負担が掛かる。三尖弁というのが心臓の右側にある弁だが、三尖弁がうまく機能しないと、右側の心臓にどうしても負担が掛かるので、その右側の心臓の手前にあるのは肝臓だったり、静脈と呼ばれる血管に負荷が掛かるので足がむくんだり、ひどいと肝臓が腫れたりする症状が出る」
上皇さまは2012年に心臓のバイパス手術を受けられています。
これは、心臓の冠動脈で血管が狭くなる狭窄(きょうさく)の症状がやや進行していたためで、東京大学と順天堂大学の合同チームが体内の別の血管を使って、う回路を作る手術を行いました。
手術後、10年経っての健康診断で発表された右心不全。
宮内庁は10年前のバイパス手術との関連をこう答えています。
宮内庁の発表:「今の時点では関係ないと思う。一番心配したのはその点で、そちらが悪くなって心臓に負荷が加わって三尖弁が閉じなくなったかを心配したが、そういうことはありません。多分、ご年齢で弁が大きくなる経過を比較的最近たどられたのだろうと思う」
上皇さまの現在のご様子について。
宮内庁の発表:「6月末から薬の服用、水分の摂取制限、ご運動を控えめにするといった内科的治療をお続け頂き、現在、右心不全の所見は改善しつつあります」
上皇さまは検査を受ける以前から、薬を服用されるなどして、右心不全の所見は改善しつつあるということです。
上皇さまは現在、症状はなく普段通りお過ごしですが、朝夕の散策の時間を短くされているということです。
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