“東京大雪”4年ぶり警報 スリップ多発・・・横転事故も【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年1月7日)

“東京大雪”4年ぶり警報 スリップ多発・・・横転事故も【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年1月7日)

“東京大雪”4年ぶり警報 スリップ多発・・・横転事故も【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年1月7日)

6日に発生した大雪の影響で、スリップなどの事故が相次いでいます。

■高速でスリップ・・・帰宅ラッシュ直撃

 関東南部を中心に降り積もった大雪。神奈川県の箱根では、雪が止んだ7日朝になっても、多くの車が立ち往生していました。

 大雪の影響で、事故が相次いだ東京。高速道路では、車がスリップしました。横転する車も続出し、帰宅ラッシュにも影響が出ました。

■路面凍結・・・早朝の新聞配達も難航

 7日午前1時前、都内の新聞配達店では、いつもより30分早く配達の準備を始めていました。

 この店で配達する新聞は5000部。バイク1台1台にチェーンを付け、路面の凍結に備えます。

 有限会社清朝商事・佐々木敏和代表取締役:「(新聞は)いつもより30分ぐらい早く到着している感じですね。路地が雪で凍っているので、時間的にはいつもより30分から1時間は多くかかると思う」

 厳しい寒さのなか、出発の準備をする齋藤大地さん(20)。去年から新聞配達を始めた齋藤さんは、路面が雪で凍ったなかでの配達は初めてです。

 新聞配達1年目・齋藤大地さん:「滑って、けがしないように。けがするのが、一番怖いので」

 齋藤さんが配達する新聞は400部。午前2時20分、いつもより30分ほど早く出発しました。

 速度は時速20キロほど。慎重にバイクを走らせます。凍った道を一歩一歩、踏みしめながら配達します。

 齋藤大地さん:「(Q.歩く時も怖いですよね?)怖いですね」「(Q.滑りますね?)いつもと全然違うので、驚きですね。下半身を意識して」

 慎重に配達しているため、いつもの倍、時間がかかっているといいます。

 齋藤大地さん:「大きい道路の交差点、カーブですね。そこでこけちゃうと、車の通りが多いと新聞を回収するのが大変で。いつもは遅くても、5時半だったりなんですけど、きょうは7時までに終われればいいですかね」

■タイヤチェーン 客&問い合わせ殺到

 東京で雪が降り続いていた、6日午後4時。都内のカー用品店には、多くの人の姿がありました。

 チェーンを購入した客:「電話して、たまたま1個しか残ってなくて。急いで走ってきて」「(Q.他の所は探した?)しましたね。3軒から4軒、電話しましたね」「本当のことを言えば、買わない予定でいたんですけど、今後どうなるか分からないので、とりあえず」

 6日だけで、少なくとも100台分以上のチェーンが売れたという、この店。来店客や電話での問い合わせが殺到しました。

 APITオートバックス東雲・鈴木政和さん:「たぶん、このシーズンに入って、一番交換需要が多いんじゃないかというくらい、ずっと動いていますね。東京の都心に住んでいる方は、雪が降らないと、装備を替えることないと思うので、今回の雪も一つの教訓にして頂いて、あらかじめ早めに準備をしておけば、待ち時間も少ないですし。実際に雪が降っても、すぐに移動することができるので、準備しておいた方がいいと思います」

■自転車デリバリー 料理注文相次ぐ

 大雪の影響は、フードデリバリーサービスにも及んでいました。

 都内で雪が降りしきるなか、フードデリバリーの配達員は、懸命に自転車を漕いでいました。

 配達員:「(雪の日の配達は)大変って言えば、大変ですね。やっぱり、神経使っちゃって、転ばないように」

 配達員歴5年の山下卓人さん(47)。雪の日は、ライバルが少なく注文が多く受けられる一方、事前の準備が大変だといいます。

 上着は防寒用の肌着2枚を含む合計4枚。ズボンも3枚はくという重装備。四谷で注文を受けた山下さんは、店がある赤坂へ。届け先は、目黒です。

 赤坂から目黒までの距離は5.8キロです。厳しい寒さのなか、雪が顔に積もり視界は悪く、下り坂では、ブレーキが利きにくい状態になります。

 山下卓人さん:「路面凍結っぽい」

 45分かけ、ようやく商品の配達が完了。するとすぐに、スマホに注文の通知が来ました。次の渋谷で、商品をピックアップします。

 山下卓人さん:「これは危ないですね。気を付けないと」

 この会社では商品をこぼしてしまった場合、原則、配達員が補填しなければなりません。雪が踏み固められて、非常に滑りやすい状態の階段を慎重に降りていきます。

 配達を終えると、休む間もなく次々と注文が入ります。辺りはすっかり暗くなり、道路の雪が見えづらいため、注意深く運転を続けます。

 山下卓人さん:「(雪道は)滑りますね。今の坂道ちょっと怖かったですね」

 厳しい寒さと雪のなか、8時間配達を続け、走行距離はおよそ55キロ。15件の配達で、およそ1万6800円の収入を得ました。

 山下卓人さん:「とりあえず、おなか減ったので、温かいラーメン食べて、お風呂入って寝たいですね」

■4年ぶり警報 スリップ多発・・・横転も

 6日の都心の最高気温は2.6度。都心の最高気温が3度に届かないのは、2003年以来19年ぶりのことです。

 この寒さのなか、秋葉原駅周辺では、メイドカフェの女性店員がかなり薄着でチラシを配っていました。

 仕事から帰る人:「(Q.大丈夫ですか?)全然大丈夫じゃないです。転びそうです」「(Q.ここに来るまではどうでした?)めちゃくちゃ気を使いながら、歩いているんで。怖いんですけど、家帰るまで頑張ろうって」

 6日午後6時に、10センチの積雪を観測した東京都心。東京23区には、4年ぶりに大雪警報が出されました。

 予想外の大雪で、各地で事故が相次ぎました。

 都心とお台場を結ぶレインボーブリッジも封鎖されました。ノーマルタイヤの軽トラックが、雪でスリップして横転。運転していた男性にけがはないということですが、レインボーブリッジは上下線で通行止めになりました。

■首都高で車立ち往生「トイレ行けず」

 首都高向島線では、雪による事故の影響で、多くの車が立ち往生しました。

 立ち往生した車の運転手:「たぶん(午後)6時5分くらいには、向島線に入ったと思うんですけど、その時点でもう全然動かなくなっちゃいましたね。子どもも一緒に乗ってたんですけど、ずっと車のナビにユーチューブを映して過ごしていました。『おなか空いた』って言われてしまって、ちょっと困りましたね。トイレも行けなかった」

 雪道に慣れていない都心のドライバー。高速道路上で、前を走る車がスリップ。幸い大きな事故には至りませんでした。

 後続車の運転手:「おそらくなんですけど、ノーマルタイヤであっただろう。車体を前後に振ったところは大変怖かったです」

 当初の予想以上に大雪となった関東地方。低気圧が予想よりも早く発達したことで雪の量が多くなり、範囲も広がりました。

■舎人ライナー 一時運行停止・・・帰宅直撃

 大雪は帰宅ラッシュを直撃しました。

 6日午後5時すぎ、東京の北部を走る日暮里・舎人ライナーが全線の運行を停止し、バスで振替輸送を行いましたが、来るのは1時間に1本程度のため、数百人がバスを待つ事態となりました。

 代行バスを待つ人:「(Q.どれくらい待っている?)結構じゃないですか。1時間ぐらいはいっていると思います」「(Q.今は何を待っている?)タクシーを待っているけど、全然来ない」

 日暮里・舎人ライナーは、およそ3時間後、本数を減らして運行を再開し、7日は始発から通常ダイヤで運行しています。

 東京消防庁によると、都内では6日午後9時までに、凍結した路面などで転倒して、9歳から97歳までの52人が救急搬送されました。

■車立ち往生・・・箱根で多発 旅行客困惑

 神奈川県の箱根町では、突然の大雪で、事故が発生。それに伴って相次いだのが、車の立ち往生です。

 女性が車を押しますが、タイヤが空回りしてなかなか進みません。

 妻:「(Q.スリップ?)いや、ノーマル(タイヤ)で来ちゃったんで」
 夫:「とりあえずUターンして引き返そうか、JAF呼ぼうかと思って」

 家族で箱根に1泊2日で旅行に来たという夫婦。旅館まであと少しというところで、車が動かなくなってしまったといいます。タイヤは、夏用タイヤのままでした。

 夫:「冬の(タイヤを)買おう買おうと思ってたんですけど、(車を)変えたばっかりだったんで。下で止まっている車1台あって、うちもやばいんじゃないのって言って進んだら、進まなくなってきちゃって」

 夫婦が困り果てていると・・・。

 通り掛かりの女性:「私たち(立ち往生しているのを)見て、Uターンして行ったんですけど、下に(ガソリン)スタンドあって、これ(タイヤチェーン)売ってるんですよ、2万2000円だったけど。良かったら、買ってきてあげましょうか?」

 妻:「本当ですか、助かります!」

 たまたま通り掛かった女性から、近くのガソリンスタンドにタイヤチェーンが売っていたとの情報。夫は車に残り、妻が女性の車に乗せてもらい、スタンドに向かうことになりました。

 夫:「すいません。本当にありがとうございます」
 通り掛かった女性:「とんでもないです。でも、付け方あるみたいで」

 購入したのは、布製のタイヤチェーンです。

 妻:「ありがとうございます」
 通り掛かった女性:「とんでもないです」
 妻:「本当に良かったです。すごい親切にして頂きました」

■自宅前でスピン・・・千葉で救助要請

 7センチの積雪を観測した千葉県。この大雪で大忙しだったのが、車のトラブルを助けてくれるJAFです。

 番組では、救助要請を受けて出動するJAFの隊員に密着しました。

 JAF千葉支部ロードサービス隊・坂本真吾さん:「急にこれだけ降っちゃうと大変ですよね。千葉県は夏タイヤの車多いですから」「(Q.今夜は忙しくなりそう?)おそらく、もう動きっぱなしになるのでは」

 隊員が向かったのは、千葉県佐倉市。現場に到着すると、住宅街の道をふさぐように、車が横向きになって止まっていました。

 運転していた男性に話を聞くと、車庫に入ろうとしたところ、スピンしてしまったといいます。

 ドライバー(70代):「そこが車庫なので、こう上がってきて、右に曲がろうとしたんです。そうしたらなんか空回りしまして、半回転して、そこにぶつかった。危なかったですよ」

 朝出掛けて、帰ってきた時には大雪。車庫に入れる直前でスピンしてミラーに衝突し、そのまま動けなくなってしまったといいます。

 車のタイヤは夏用タイヤのまま。時刻は午後9時前。路面が凍結し始めていたため、レッカー車で引いても車は横滑りをしてしまいます。およそ1時間かけ、なんとか車を救出しました。

 しかし、隊員に休む暇はありません。すぐに、次の現場へ向かいます。

 JAF千葉支部ロードサービス隊・坂本真吾さん:「あーあれか、あったあった」

 止まっていたのは、白いワゴン車。立ち往生してから時間が経っているのか、車は雪に覆われていました。

 JAF千葉支部ロードサービス隊・坂本真吾さん:「(Q.これは今どういう状況?)ここに溝があるんですけど、タイヤが溝に2本落ちちゃっていますね」

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