【ロシア】国境に新たな鉄道橋も スマホも9割”中国ブランド”に

【ロシア】国境に新たな鉄道橋も スマホも9割”中国ブランド”に

【ロシア】国境に新たな鉄道橋も スマホも9割”中国ブランド”に

ロシアは今、西側の経済制裁に対し、中国との結びつきを一層、強めています。家電量販店のスマホ売り場には中国ブランドばかりが並び、今年4月には、ロシアと中国の国境に新たな「鉄道橋」が完成しました。

ロシアの首都・モスクワの地下鉄。駅構内は旧ソ連時代に作られた豪華な装飾が有名です。去年12月、この地下鉄に、一風変わった新たな駅が完成しました。

中華風の文様や、赤く塗られた柱が特徴的な「中国風」の地下鉄駅です。地下鉄の改修工事を中国企業が請け負ったことから、新たな駅の1つを中国風にしたということです。

モスクワ市民
「ユニークで、古い駅より華やかです」

「気に入りました。デザインがきれいです」

さらに、家電量販店のスマホ売り場に並んでいたのは、ファーウェイをはじめ、中国ブランドばかりでした。

制裁で西側企業の撤退が相次ぐ中、今年上半期の販売台数は、中国勢が上位を占めたといいます。ロシアの経済紙は、「近いうちにロシアのスマホ市場の90%は、中国ブランドになる」と分析しています。

   ◇◇◇

ロシアはいま、中国との結びつきを一層、強めているのです。

プーチン大統領は、ロシアが主導する経済圏構想「ユーラシア経済連合」を、中国の経済圏構想「一帯一路」と連携させる考えを示しています。

ロシア プーチン大統領
「『ユーラシア経済連合』で進行中の統合プロセスを、中国が実施する主要なインフラ・貿易プロジェクト『一帯一路』と結びつける」

中国との関係強化の波は、物流の現場に押し寄せています。

東郷達郎記者
「コンテナが山のように積まれていますけれども、これらは全て中国から来たものだそうです」

取材をした先月30日、中国・上海からの貨物が20日以上かけて届きました。中国からの貨物を載せた列車は1日3便もあり、取り扱う貨物の量は増えているといいます。

ロシアの運送事業者「Fesco」 クラフチェンコ氏
「中国との輸出入量は増えています。輸入も輸出も(去年の同じ時期と比べ)約1割増加しました」

貨物便を利用する業者のひとつが、中国のネット通販大手・アリババグループです。そのロシア版サイトをみてみると、ウエディングドレスやスマートフォン、そして、小さなネジまでありました。これらの多くが、中国から届けられているということです。

モスクワ市民
「使いやすい。写真用品を買います」

「使いやすいのですが、届くのに時間がかかる時もあります」

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こうした動きを後押しするように、今年4月、ロシアと中国の国境に新たな「鉄道橋」が完成しました。

ロシア トルトネフ副首相
「この橋は単独の事業ではなく、ロシア政府が進めている東方への貨物回廊発展のための大きな事業の一部だ」

さらに先月には、自動車用の橋も開通しました。ロシアと中国の貨物輸送のさらなる活性化につながると期待されています。

西側の経済制裁に対し、中国との関係を深めるロシア。今後も、この流れは続きそうです。
(2022年7月20日放送「news every.」より)

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