「超びびったぜ」早朝に響く雷鳴…九州で記録的大雨 “線状降水帯”発生の恐れも(2022年7月15日)

「超びびったぜ」早朝に響く雷鳴…九州で記録的大雨 “線状降水帯”発生の恐れも(2022年7月15日)

「超びびったぜ」早朝に響く雷鳴…九州で記録的大雨 “線状降水帯”発生の恐れも(2022年7月15日)

 全国で天気が不安定になっていて、九州だけではなく、各地で災害発生の恐れが高まっています。

 15日午後になって、大雨警報が発表されていた神奈川県。

 傘もなく建物に駆け込む人の姿も。

 午後2時。愛川町では道路が冠水。

 さらに都心でも。階段から水が滝のように流れています。

 この激しい雨で、列島各地で被害が出ています。早朝に響く雷の音。あまりに大きな雷鳴に撮影した人は。

 撮影者:「超びびったぜ。今の」

 雷とともに激しい雨も降り出します。

 記録的短時間大雨情報が2度も発表された宮崎県。1回目はえびの市、2回目は高原町です。

 雷は県内各地で捉えられていました。

 空港でも。

 都城市では、道路のど真ん中で水が噴き出し、車が通れなくなっていました。

 冠水した道路では、車が行き交うたびに雨水が波のように迫ってきます。

 この時間のレーダーを見ると、鹿児島から宮崎にかけての広い範囲に活発な雨雲が掛かり、大雨を降らしていたことが分かります。

 宮崎市を流れる川をライブカメラで見ると、時間を追うごとに増水し、水が濁っていくのが分かります。

 こうしたなか、気象庁は九州北部と九州南部に線状降水帯に関する事前情報を出しました。

 15日夜から16日午前中にかけて、大雨による災害が高まる恐れがあるということです。

 鹿児島県伊佐市にある「曽木の滝」の15日朝の様子です。

 去年7月に線状降水帯が発生し、展望所に続く橋が壊れました。

 観光ガイドの女性:「話にならないぐらいすごかった。去年の7月に匹敵するくらいの水量です」

 東洋のナイアガラと言われる景勝地ですが、15日は茶色く濁った水が勢いよく流れていました。

 復旧したばかりの橋に、また水が迫っています。

 観光ガイドの女性:「自然って怖いと思います。不安ですね」

 住宅街も見渡す限り泥水に覆われ、車のタイヤの半分まで水が迫っています。

 伊佐市には一時、避難指示が出されていました。

 また、記録的短時間大雨情報が出されていた宮崎県高原町では、歩道と同じ高さまで水があふれてきていました。

 さらに長崎市で午後になって雷も。長崎は今年一番の激しい雨です。

 午前10時半。九州に初めて発表された「線状降水帯に関する予測情報」。現地では危機感が高まっています。

 スーパービバホーム福岡東店・奥野香裕店長:「今一番売れているタイプですと水で膨らむ土のう袋です」「(Q.これが一番売れている)災害時だけ使えるようになっていて、普段は薄型で収納も楽な商品。非常に水害が多い地域なので救命用ボートなども取りそろえている」

 福岡県にあるホームセンター。水害も多かった地域は備えが進んでいます。

 取材班が向かったのは、福岡県宇美町です。町は、まだ復旧半ばです。去年8月。大雨の影響で住宅街近くののり面が崩落。避難が呼び掛けられた場所です。

 1年近く経った今も、まだ工事が続き、片側通行となっています。

 九州ではすでに15日朝から記録的な雨が続き、危険な状況です。

 九州北部・南部では15日夜から16日午前中にかけて線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。

 九州地方整備局の会見:「特に熊本県・宮崎県・鹿児島県では250ミリ、16日12時までの24時間雨量が250ミリ。かなりの大雨となる状況」

 初めて出された線状降水帯に関する予測情報。自治体も動き出しています。

 名前が挙がった熊本県。熊本市は高齢者などに避難を呼び掛け、避難所を開設しました。

 15日朝から雨が続いた鹿児島県湧水町。1年前、この場所も大雨の被害に遭いました。川は冠水し、床上浸水した家屋もあります。

 自治体も早めの避難を呼び掛けています。

 朝7時半ごろから湧水町でも避難所が設置されました。

 初めて呼び掛けられた線状降水帯の予測情報。この後、迫る災害級の大雨はどこまで広がるのでしょうか。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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