安倍元総理銃撃 容疑者母親の経済破綻「把握していた」“旧統一教会”が緊急会見(2022年7月11日)
安倍元総理が銃撃されて死亡した事件で、山上容疑者(41)が恨みを持っていたとされる宗教団体が11日、記者会見しました。団体側は容疑者の母親が経済的に破綻していたことを把握していたと明らかにしています。
午後6時から安倍晋三元総理の家族葬の通夜が行われます。
喪主は妻の昭恵さんで、国会議員用の席はなく、焼香できる場が設けられているそうです。
これに先立って午後3時ごろ、遺体が納められたひつぎが増上寺へ運ばれました。
一方、宗教団体「世界平和統一家庭連合」、旧「統一教会」には容疑者の母親が入信していたとされ、事件の背景に特定の宗教団体に対する恨みがあったとみられます。
山上徹也容疑者:「母親が信者で多額の献金をして破産した。絶対に成敗しないといけないと思い、団体のトップを殺害しようとしたが接触が難しかった」
11日午後に教会側が会見を行い、母親との関係性などについて語りました。
世界平和統一家庭連合・田中富広会長:「当法人が知り得る限りの事実を述べさせて頂きます。第1に山上徹也容疑者は当法人の信者ではございません。第2に山上徹也容疑者の母親は当法人の教会員であり、これまでも1カ月に1回程度の頻度で教会の行事に参加して参りました。第3に山上徹也容疑者の犯行の動機や一部メディアで報じられている献金問題に関しては現在、警察が捜査中であると思われるので、この場での言及は避けさせて頂きます」「(Q.奈良の演説中に撃たれたが聴衆のなかに結構な数の統一教会の方がいたという話もある)よく分かりません。ただ、もし教会員がたくさんいたとしたら安倍元総理の応援ではなくて、地元の候補者の応援だと思います」「(Q.地元の候補者の応援は統一教会としてしていた)教会としてはありませんが、個人として皆さんが支援団体となってやっている可能性はあります」
世界平和統一家庭連合はかつて統一教会という名称で知られ、1954年に韓国・ソウルで文鮮明氏によって創立。これまで17万人以上参加したとされる合同結婚式や「購入すると運気が上がる」とつぼなどを売る商法で話題になってきた新興宗教です。
親族によりますと、山上容疑者は幼いころに父親が亡くなり、そのころから母親は宗教に入れ込むようになったそうです。
山上容疑者の親族:「父親が亡くなった後、母親が宗教に入った。そして山上家を支えていた祖父が亡くなると、宗教活動への誘いがかなり激しくなっていた」
世界平和統一家庭連合・田中富広会長:「(Q.破産を知ったうえで献金を求めることは)破綻されていることがこちらで知っていた立場で、さらにそこに献金を願う、あるいは要求するということはありません」「(Q.(当該の支所から)破産の認知また、献金を要求していないという報告は)この家庭が破綻された諸事情は、私どもも把握しておりません。ただ、破綻されていたということは知っております。その後、この家庭に献金を高額献金を要求したかどうかという事実は記録上、一切残っておりません」
父親の死後、多額の献金をしていたとされる母親。山上容疑者の家は2002年ごろに破産宣告を受けたといい、さらにその後、容疑者の兄が亡くなっていました。
家族が崩壊したことへの何らかの恨みが教会と安倍元総理に向けられた可能性があります。
捜査関係者への取材で、安倍元総理を狙った経緯について「祖父の岸信介元総理が宗教団体を日本に招いたという話があり、その親族である安倍元総理を狙うことにした」という趣旨の説明をしているそうです。
世界平和統一家庭連合・田中富広会長:「(Q.岸信介氏と教会の関係性は)私たち法人との関係というよりは創設者・文鮮明総裁、韓鶴子総裁が推進する平和運動に強く理解を深めて下さっていたと私は理解しています」「(Q.理解したうえで、どのような関係か?)家庭連合とですか。深く関わってはいないと思います。ただ、平和運動の方で関わっていることはあるかもしれません。その辺は友好団体とも確認してみたいと思います」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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