新型コロナ 再び増加傾向で熱中症との区別に苦慮(2022年7月11日)

新型コロナ 再び増加傾向で熱中症との区別に苦慮(2022年7月11日)

新型コロナ 再び増加傾向で熱中症との区別に苦慮(2022年7月11日)

 11日、東京都が確認した新型コロナウイルスの新たな感染者は6231人でした。

 新たに感染が確認されたのは10歳未満から100歳以上の6231人で、先週の月曜日から3459人増えました。

 年代別では20代が1277人で最も多く、次いで30代が1088人でした。

 重症者数は10日から1人減って9人です。

 11日時点の重症者用の病床使用率は7.4%、全体の病床使用率は37.6%です。

 また、死亡した人の報告はありませんでした。

 国立市・職員:「発熱されている?ご主人と娘さんが発熱始まったのはいつくらいですか?」

 すでに現場は対応に追われていました。

 国立市・職員:「(電話が)先週より倍になっている感じがする」

 自宅療養者に対し、独自に生活物資の支援を行っている国立市。症状が軽い人と、比較的重い人向けの2つのセットを用意しています。

 国立市・職員:「Bの方が白米5食+おかゆとして5食。のどが痛いということで、のどあめが入っている」

 2月のオミクロン株流行の際に、喉が痛かった人が多かったことから準備しました。

 11日は8世帯分、15食が配送されました。

 国立市は感染者急増による職員の負担を軽減するため、業務の一部を委託する予定です。

 全国の感染者は10日、3日連続となる5万人越え。第6波の際は、5万人を超えた1月22日から、わずか2週間でピークに達しています。

 この時期、気を付けなければならないのが熱中症とコロナの見分け方です。

 11日も東京都心では34.4℃の真夏日。埼玉熊谷では35.8℃の猛暑日を観測しました。

 専門の医師はこう警鐘を鳴らします。
   
 千葉大学病院救命救急センター・中田孝明センター長:「元々“コロナか”“熱中症か”というのを、症状とか血液検査とかで区別することはできません」

 発熱や頭痛など似ている症状が多いため、個人での判断は厳禁です。

 千葉大学病院・救命救急センター、中田孝明センター長:「(救急現場は)熱があろうがなかろうが、今これだけ患者が増えてくると、すべてコロナの疑いがあるという態勢で救急の診療が行われている」

 国内で置き換わりが進むオミクロン株の亜種「BA.5」。最新の研究で新たなことも分かりました。

 東京大学医科学研究所の佐藤佳教授らが、人の肺の細胞を使って実験したところ、BA.2と比べてウイルスが18.3倍増えていたというのです。

 東京大学医科学研究所・佐藤佳教授:「BA.5というのは、デルタ株が持っていたような肺で増えやすいという特性を獲得した、オミクロン株という言い方もできる」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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