「山手線止めてんだよ」駅員激高 乗客が財布落とし“非常停止”…“営業妨害”指摘も(2022年7月7日)

「山手線止めてんだよ」駅員激高 乗客が財布落とし“非常停止”…“営業妨害”指摘も(2022年7月7日)

「山手線止めてんだよ」駅員激高 乗客が財布落とし“非常停止”…“営業妨害”指摘も(2022年7月7日)

 JR山手線・渋谷駅構内で、駅員と乗客が激しく口論する動画が、SNS上で拡散し、物議を醸しています。きっかけは、客が直前に取ったとされる危険な行動でした。

■乗客が停止ボタン…駅員は激高

 駅員:「当たり前だろ、電車止めてんだよ。山手線止めてんだよ」
 男性:「取ってくれないじゃないですか、ずっと」
 駅員:「取るためにきたんですよ」
 男性:「帰ったじゃないですか」
 駅員:「待ってろよ。きょう帰れないからな。悪いけど、警察行くから、きょう帰れねー。事情聴取、長いから」
 男性:「何でですか?」

 4日の夜、帰宅ラッシュで混み合うJR渋谷駅のホームで起きた、2人の駅員と男性客によるトラブル。きっかけは、男性客が線路内に財布を落としたことでした。

 男性:「4万円も、財布から出てたんですよ」
 駅員:「相当高くついちゃってるぞ、これ。止めてんだからよ、電車」
 駅員:「皆さん、迷惑が掛かっています」
 男性:「しょうがないじゃないですか。お金落ちちゃったんですから」
 駅員:「こんだけの人に迷惑掛かってんだよ」
 男性:「取ってくれなかったじゃないですか」
 駅員:「取るよ。何だよ、その態度。取ってもらおうって態度じゃないだろ、まず」

 JR東日本によると、口論になる前、男性客が財布を拾おうと、線路内をのぞきこんだため、駅員が制止。駅員がどう対応するかを説明している最中に、男性客は非常停止ボタンを押して、電車を止めたというのです。

 この動画がSNS上で拡散されると、「駅員に同情する。乗客1人の身勝手な行動」「態度が悪いとか、駅員さんの論点がズレてる気がする」など、賛否両論の声が上がりました。

■元駅員は指摘「営業妨害に近い」

 今回のトラブルについて、線路に物を落としたことがある利用者は、次のように話します。

 線路に落とし物をしたことがある女性:「イヤホンを落としてしまいました。その時は、電車もすぐ来るということだったので、電車が通り過ぎたら、駅員さんに声を掛けて取ってもらいました。人が落ちてしまったというわけではないので、(非常停止ボタンを)押すのはどうかなって思う。駅員さんが怒るのも、押した方の心情としてはどうかなと感じる」

 一方、過去に都内で駅員として働いていた男性は、今回の男性客の行動は、“営業妨害”に近いと指摘します。

 元駅員の男性:「山手線は電車の間隔が非常に短いので、簡単には拾えないですし。お客様に事情を説明していたのであれば、線路に降りようとしたり、非常停止ボタンを押したりしたのは、営業妨害に近いものもあるので。駅員さんの言葉が強くなってしまったのは、理解できます」

■JR東日本「いきすぎた言葉遣いは…」

 山手線は当時、3分から4分間隔のダイヤになっていて、線路に落ちた物を拾うのは、終電後になるケースもあるといいます。

 駅員:「当たり前だろ、電車止めてんだよ。山手線止めてんだよ」
 男性:「取ってくれないじゃないですか、ずっと」

 今回のトラブルについて、JR東日本は、次のようにコメントしています。

 JR東日本:「安全を守るという駅員の使命感があったもので、その際にいきすぎた言葉遣いがあったことは、大変申し訳なくおわび申し上げます。もし、落とし物をされた場合は、駅員に話して、待っていて頂ければと思います」

(「グッド!モーニング」2022年7月7日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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