「もはや信任できません」英主要2閣僚が相次ぎ辞任 ジョンソン首相に打撃|TBS NEWS DIG
イギリスのジョンソン首相に痛手です。主要閣僚である財務相と保健相が首相を批判し、相次いで辞任しました。
辞任したのはイギリスのスナク財務相とジャヴィッド保健相です。
スナク財務相は首相にあてた書簡の中で、「国民にはより良い未来への道のりが平坦でないことを知らせる必要があります」「お互いのアプローチが根本的に違い過ぎていることがよくわかりました」と述べ、来週、ジョンソン首相と合同で行う予定だった経済についての演説を巡って方針の違いがあったことを示唆しています。
ジャヴィッド保健相は同じくジョンソン首相にあてた書簡の中で、保守党が党の内外から信頼を失っているとの認識を示し、「残念ながらこの状況は貴方がリーダーであるうちは変わらないことは明らか」だとして「もはや信任できません」と述べました。
二人の書簡は共に「政府の資質」に疑問を呈していますが、直接の引き金と見られるのはピンチャー院内幹事長代理のスキャンダルです。
ピンチャー氏は先週、ロンドン中心部の会員制社交クラブで酒に酔い、男性2人の体を触ったことが明らかになり辞任しました。
ピンチャー氏については過去にも同様の行為があったことが指摘され、ジョンソン首相の任命責任が問われる事態になりましたが、首相官邸の報道官は「首相はピンチャー氏の振る舞いについて認識していなかった」と説明していました。
ところがその後、ピンチャー氏が外務政務官だった2019年に苦情が寄せられた際にはジョンソン首相も報告を受けていたことが明らかになり、5日、ジョンソン首相は謝罪に追い込まれました。
イギリス ジョンソン首相
「(彼を要職にあてたのは)ミスだったと思うし、謝罪します。後知恵ですが、間違っていました」
ジョンソン首相を巡っては、新型コロナ規制を破って官邸で飲食を伴う会合が開かれ、首相も罰金を支払ったことなどから、先月6日には保守党内で党首として信任できるかどうかを問う投票が行われ、信任はされたものの、148人が不信任票を投じました。
また先月23日には下院の補選で2議席を失っています。
残りの閣僚はジョンソン首相支持を表明していますが、政権の新型コロナ対策を支えてきた2人の辞任はジョンソン氏の指導力に対する党内からの疑問の声をさらに強めそうです。
なお2人の辞任を受けてジョンソン首相は、ザハウィ教育相を後任の財務相に抜擢、保健相にはバークレー・ランカスター公領相をあてました。
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