【小倉美咲さん母“中傷”】2審も猶予付き懲役1年6か月
山梨県のキャンプ場で行方不明となり、その後、骨の一部などが見つかった小倉美咲さんの母親の名誉を傷つけたとして、1審で有罪判決を受けた被告の男に対し、東京高裁は5日、被告側の控訴を退ける判決を言い渡しました。
野上幸雄被告は、山梨・道志村のキャンプ場で小倉美咲さんが行方不明となった際、自身のブログに「美咲ちゃん事件 募金詐欺」などと書き込み美咲さんの母親の名誉を傷つけた罪に問われています。
道志村の山中からはその後、美咲さんの骨の一部などが見つかっています。
1審の千葉地裁は去年、「母親の社会的評価を低下させる危険性が高く悪質だ」「臆測に基づいた文章をブログに掲載し続け、正当化される余地はない」などと指摘し、野上被告に懲役1年6か月、執行猶予4年の判決を言い渡しました。
これを不服として、野上被告側が控訴していましたが、東京高裁は5日、1審判決を支持し控訴を退けました。
東京高裁は判決理由の中で、ブログの内容について、「母親の社会的評価を低下させる」と認定し、「1審判決に不合理な点はない」としました。
法廷では野上被告が裁判長に対し、「おかしいでしょ、今回の事件」と発言する場面もありました。
(2022年7月5日放送「news every.」より)
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