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オーストラリアの褐炭から「水素」を製造し日本へ海上輸送 実証事業成功の記念式典(2022年4月10日)
次世代のエネルギーとして注目される水素。オーストラリアの石炭から水素を製造して日本まで海上輸送する実証事業が成功し、4月9日、岸田文雄総理大臣も出席して記念式典が行われました。
水素はエネルギーとして利用する際に二酸化炭素を排出しないことなどから、化石燃料に代わる次世代のエネルギーとして注目されています。川崎重工業・岩谷産業・電源開発などは6年前から、オーストラリアで採れる品質の低い石炭「褐炭」をガス化させて水素を製造し、それを-253℃に冷却して液化させ日本まで海上輸送するという大規模な実証事業を進めてきました。今年2月には世界初の液化水素運搬船「すいそふろんてぃあ」が神戸に帰港。液化水素を貯蔵タンクに充填する作業も成功しました。
(岸田文雄総理大臣)
「エネルギー安全保障を確実なものにしながら、エネルギーの安定供給と両立する形でカーボンニュートラルを実現していく必要があります。そのカギが水素」
今後は、褐炭をガス化する際に生まれる二酸化炭素を地中に貯留して完全“カーボンフリー”な水素製造を実現することやコストダウンなどの段階に進み、2030年ごろの商用化を目指すということです。
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