「妻を助けて」警察に懇願 “禁断の逃避行”でまさかの結末(2022年5月10日)
女性看守と受刑者の男の禁断の逃走劇が、まさかの展開を迎えました。警察に居場所を特定された2人は激しいカーチェイスの末、追い詰められます。警察官に囲まれた男は逃げることなく「助けてほしい、妻を」と懇願したのです。
司会:「速報です。1週間以上もの逃亡劇が終わりました」
アメリカ・アラバマ州の刑務所から、行方をくらましていた2人・・・。
一人は、勤続20年のビッキー・ホワイト看守(56)。もう一人は、懲役75年で服役中のケイシー・ホワイト受刑者(38)。別の殺人事件でも起訴されている男です。
同じ「ホワイト」姓ですが血縁関係はなく、あったのは、恋愛関係でした。
保安官:「彼のトレーには他の受刑者より多めに食べ物をのせたり、彼が別の施設に移されていた期間は、連絡を取っていました」
2人がアラバマ州の刑務所をパトカーで脱出したのは、先月末。オレンジの車に乗り換えて北上、さらに途中で青のトラックも購入。
次々と車を乗り換えるという、お金のかかる逃避行を続け、たどり着いたのは350キロ離れたインディアナ州でした。
そして10日・・・。
記者:「彼は『私の妻を助けてくれ、彼女は自分の頭を銃で撃った。私が撃ったんじゃない』と言っていた」
2人の恋は意外な形で幕を閉じました。
元FBI:「(Q.この事件全体で彼女の役割は何だったのでしょうか)彼女をうまく使って、逃亡の手助けをさせることです」
恋に落ちた看守と受刑者。2人が逃げ出したのは、先月末のことでした。
刑務所の出口に設置された監視カメラの映像です。パトカーの後部座席に受刑者を乗せると、ビッキー看守は一人で運転席に乗り込みます。
当局は、1万ドルの懸賞金をかけてビッキー看守が髪を染めた場合の写真なども公開。2人を捜索していました。
そして逃亡から11日後、2人は意外な場所で発見されました。
記者:「発見されたきっかけは、洗車場で車とケーシー・ホワイト受刑者が映っている映像が公開されたことです」
なぜ、逃亡中にわざわざ洗車したのでしょうか。
防犯カメラにはインディアナ州の洗車場にいるケーシー受刑者の姿が映っていました。
洗車場のオーナー:「こいつはアラバマから逃げてきたやつかもしれないと最初に思った」
さらに2人の居場所を割り出した連邦保安局が、ビッキー看守がカツラをかぶってホテルを出るのを目撃。すると・・・。
保安官:「彼らの居場所をホテルと特定しました。彼らは逃走を始め、それからカーチェイスになった」
警察から逃げようと、すぐに車に飛び乗ったという2人。
連邦保安官がケイシー受刑者が運転していた車に警察車両をぶつけ、停止させました。
ケイシー受刑者は両手を上げて車から出てくると・・・。
ケイシー受刑者:「妻を助けてくれ。彼女は自分で頭を撃ったんだ。私はやっていない」
2人は結婚していませんが、ケイシー受刑者はビッキー看守を妻と呼び、助けを求めたといいます。
保安官:「彼女は自らを撃った。その病状は深刻です」
自ら銃で頭を撃ったというビッキー看守。その後、死亡が確認されました。
悲しい結末を迎えた2人。その関係は2年前から始まったといいます。
保安官:「彼のトレーには他の受刑者より多めに食べ物をのせたり、特別扱いをしていたようです。ケイシー受刑者は2020年に我々の施設に来ています。それが2人の最初の接触だと思われます」
ケイシー受刑者を特別扱いしていたという彼女。
逃亡のために購入した最初の車は約800万円ほどと、多額の金を持って逃亡していたことが分かります。
ビッキー看守は2週間前に自宅を売却。半値以下の1200万円ほどで売り払ったといいます。
元FBI副局長:「看守が受刑者に恋をするというのは、それほど異例のことではないのです。間違った愛情を求めてしまった」
ケイシー受刑者は、すでに75年の刑期で服役中。今回の事件などで、さらに多くの刑期が加わるとみられています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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