進まない医療従事者の4回目接種に危機感「病院の機能不全、起こしてはいけない」(2022年7月4日)
4日、東京都内の新型コロナウイルス新規感染者は2772人。17日連続で前の週の同じ曜日を上回りました。先週月曜日の1517人から1.8倍増加したことになります。
都内の発熱外来では、感染者の増加を実感しているといいます。
いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:「電話の鳴り方が非常に激しく、次から次へと電話が掛かってくる。街のなかで感染がじわりと再拡大している印象があります」
陽性判明(10代):「(Q.体調が悪いと感じ早退した?)そうです」「(Q.その時はだるい感じ?)熱い感じ」「(Q.もしかしたら熱中症かもしれないと?)そんな感じです。夜くらいに38℃になりまして」
倦怠(けんたい)感と発熱を訴える10代の男性と、母親にも症状が…。
陽性判明・母親(50代):「せきも出ているので、ちょっと熱中症と違うと思って」
いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長:「その通り。熱中症でせきが出るというのはなくはないが、典型的ではない」
第7波の懸念もある感染者数の増加ですが、重症者を受け入れる関東の病院ではこれまでの「波」とは違った光景になっているといいます。
埼玉医科大学総合医療センター・岡秀昭教授:「全く違う病気を見ているように病状が変わってきている。皆さん重症化しません。ほとんどの人が治っていきます。ワクチンの効果が大きいと思います」
一方で、国が医療従事者への4回目接種を進めていないことに危機感を抱いています。
埼玉医科大学総合医療センター・岡秀昭教授:「軽症の患者が増えて、それが医療機関のなかにたくさん来るわけですから、そこで私たち医療従事者のワクチンが以前と違って済んでいない。効果が下がってきているとなると、コロナの感染が病院の中に蔓延(まんえん)して他の医療が停止して病院が機能不全になる。それを起こさせてはいけない」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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