出社かリモートか…猛暑でかさむテレワーク中の「電気代」 異例の暑さで働き方に変化(2022年7月3日)

出社かリモートか…猛暑でかさむテレワーク中の「電気代」 異例の暑さで働き方に変化(2022年7月3日)

出社かリモートか…猛暑でかさむテレワーク中の「電気代」 異例の暑さで働き方に変化(2022年7月3日)

3日、都心では猛烈な暑さが続き、観測史上最も長い9日連続の猛暑日となりました。
一方、東日本から西日本の各地では、台風4号の影響で大雨となりました

▽「台風4号」の影響も 各地で大雨被害
激しい雨と風のため、みるみるうちに向かいの家が見えなくなっています。
「先ほどの雷雨と突風の影響で木が数十本倒れ、こちらの道路、通行止めとなっています。」
関東北部は南からの湿った空気の影響で、午後から激しい雷雨に見舞われ、ひょうも降るなど天気は大荒れとなりました。

また中部・近畿エリアでも激しい雷雨が襲いました。こちらは三重県鈴鹿市。片側二車線の道路はまるで川。となりを走る車は大きな水しぶきをあげています。名古屋市でも道路が冠水。対向車は車の高さよりも高く水しぶきを上げています。兵庫県の鴨川では午後2時半ごろ、大雨で増水した川の中州に男女7人が取り残されていると通報があり、救助隊や消防ヘリによる救助活動が行われました。
(目撃者)「ちょっと不安そうで固まってはって消防隊員の人が元気づけられてたので大丈夫だったんだと思いますけど」
全員ヘリで救助されたということです。警察によると現場付近では大雨は降っていなかったものの、上流の雨の影響で一気に水量が増えたとみられるといいます。

▽都心「9日連続」の猛暑日 過去最長
3日、東京でも10日ぶりに雨が降り、暑さが和らいだように感じましたが、最高気温は35.3℃。観測史上最長となる9日連続で猛暑日を記録しました。
連日の猛暑で救急搬送も増えています。
(佐々木一真アナウンサー)「熱中症とみられる症状を訴える患者を乗せた救急車が病院に到着しました。自ら歩くことができないのでしょうか。ストレッチャーにのって搬送されていきます。高齢の男性のようです。」
運ばれてきたのは、80代の男性。自宅で倒れているところを、新聞配達員が見つけ、救急搬送されたといいます。
医師「名前と年齢言えますか?…分からないですね?」
意識はあるものの、受け答えはできません。
看護師「血圧44の33」
医師「まずい全開で」
男性は、脱水症状が進行して血圧が急激に下がったといいます。
医師「何か病気持っていますか?」
看護師「48の30」
医師「なに」
看護師「ダメだ38の21」
スタッフの懸命な救急措置で男性は、一命を取り留めました。
(自治医科大学附属さいたま医療センター 救命救急センター 大石高稔医師)
「暑くなりはじめが特に患者さんの増える時期ですので、特に今が暑くなりはじめなので非常に注意しなげればいけない時期ですね。」
Q. 熱中症で命を落としてしまう方も毎年いらっしゃいますよね。
(大石高稔医師)「そうですね。命を落とす病気ですので十分注意して生活をしていただく必要があるかなと思います。」

▽「猛暑」と「桃泥棒」Wパンチに農家悲鳴
猛暑の影響は、これから旬を迎える“桃”にも…
(大北農園 3代目園主 風間元規さん)「ああいう白いやつですね高温のせいで蒸されちゃって、着色が。」
山梨県笛吹市で、70年続く桃農園の3代目・風間さん。この暑さが続くと…
(風間元規さん)「高温障害というか、袋をかぶった状態ですごく周りの気温が上がると、熱がこもってしまって蒸れて、熟しすぎて渋みも残るようなときもあります。暑さは防ぎようがないので袋を取るタイミングを変えたりとか」
まさに収穫の時期。
(風間元規さん)「豊作ですね。味は美味しいです。抜群に美味しいと思います今年は。」
暑さ以外にも気になるのは“桃泥棒”。山梨県では先月から桃の盗難が相次ぎ、その数およそ1万4400個が盗まれたのです。
(風間元規さん)「夜も防犯のことも考えないといけないので」
「午後10時過ぎです。盗難防止のパトロールへ向かいます。」
桃の盗難事件が相次ぎ、風間さんたち地元の消防団は、持ち回りで見回りを始めました。
(消防団員)「あ、怪しい。怪しくない?山梨ナンバーか。大丈夫おじいちゃんです。」
Q. 知らない車に反応してしまう?
(消防団員)「この時間帯は人が動く道じゃないので誰かいたりしたら気にはなりますね」
(風間元規さん)「去年は夏の終わりに桃を50~60個盗まれた経験があって。いやもう本当に許せないですね。こんだけ時間と労力をかけてやったのに、自分の桃は自分で守ろうと。ただ、5~6人とか10人とかでとりに来て俺一人だったら何もできないかも…」
パトロールが終わった後も風間さんは…桃のシーズンが終わるまで“寝ずの番”を続けるといいます。
(風間元規さん)「車の音は夜だから聞こえるんで気になりますね」
Q. ドキッとする?
(風間元規さん)「もしかしたら泥棒じゃないかとか…これが毎日続くと思うとちょっと気がめいってしまいそうですね、本当に。」
風間さんの眠れない夜は続きます。

▽かさむ「電気代」気にしながらテレワーク
「午前9時すぎの横浜市中央図書館です。開館前ですが、ご覧のように長蛇の列ができています。」
理由はやはり、「電気代の高騰」です。
(男性)「省エネというか電気代節約のためにも公共施設を利用した方がいいと思いまして…電気代もすごく上がるものですから(利用頻度は)週に1~2回から5日か6日ぐらい行くようになった。」
「家にいても光熱費かかっちゃうし、だったらこっちに来て涼んでやろうかなって感じですね。」
Q.図書館の方が涼しいですか?」
「うん。」
Q.自宅は暑い?
「ちょっと暑い」

記録的な暑さと電気代の高騰。これが、人々の働き方にも影響しはじめています。
(ニット広報 小澤美佳さん)「こちらが当社のオフィスとなります。当社のメンバーはですね、フルリモートで働いておりますので」
オンラインで事務代行などを行う都内にあるこちらの会社。400人いるスタッフのほとんどが自宅などで“テレワーク”しています。
(ニット 秋沢崇夫社長)「通勤時間が削れるとか(テレワークには)いろんなメリットがあると思いますけど、電気代を気にしながら働くのは、働き手にとって非常に悩ましい問題」
この日、たまたま出社していた山口さん。やはり気になるのは、自宅の電気代…。
(ニット営業 山口正太さん)「このまま電気代どのくらい上がるんだろうというのは少し気にしながら仕事をしている感じですね」
山口さんは、この先、出社を増やそうかと考えていましたが…。
(山口正太さん)「めちゃめちゃ暑いです!マスクの下もシャツの下も汗だくですね」
この猛暑の中、片道1時間半の通勤時間が、大きな負担になっていました。
「この暑さだと家でやろうかなとなりますね」
山口さんは、2歳と4歳になる小さな子どもがいます。
(山口正太さん)「誰かが家にいる時間帯は、(エアコンが)ほぼ一日中ついているような感じですね」
ただ、オンラインでの商談もあるといい、ここで仕事というわけにもいきません。基本的には自分の部屋で…。そうなるとエアコンもつけざるを得ません。
「子どもが入ってくるので、ドアも閉めて仕事をしているので、ここを完全に閉めて」
Q. そうするとエアコンをつけないと?
「もう(熱が)こもってしまって仕事にならないですね」
この暑さの中では、節電も無理です。やはり、頭をよぎるのは、“電気代”これからどれだけ高くなるのか、妻の翠さんは…
(妻 山口翠さん)「(電気代について)考えたくないけど、エアコンは必須なので、熱中症になるのが一番怖いので仕方がないかなっていう感じですね」
(山口正太さん)「この暑さで通勤をするのか、家で電気代を消費するのかというのは結構迷いますね。

▽-18℃「食の流通」支える“巨大冷凍庫”
電気代の高騰に加えて、深刻なのは、電力のひっ迫。政府は、7年ぶりに「節電要請」を出しました。
(佐々木一真アナウンサー)「こちらは神奈川県厚木市にあります、食料品等を扱っている物流センターです。中に入るとひんやりとしています。政府は9月の末まで可能な限り節電を行うよう呼びかけを行っていますが、物流の現場では協力を行う事が難しいと頭を悩ませています」
「こちらが冷凍庫になっております、冷凍庫は-18℃の設定になっております」
広さおよそ660平方メートルある冷凍庫の温度は-18℃。鶏肉などの食品を保管するため三台の冷凍機で温度を維持しています。
(北王流通株式会社 古瀬伸幸 常務取締役)「24時間365日変わらず一定の温度を保つようにしています。食品物流になりますので、お客様から求められる、また食品の品質を担保する温度管理という所が大事になってきます。電気の使用を抑えるために節電、設定温度を変えるもしくはスイッチを切るっていうのはこう行った冷凍機、冷風機に関してはなかなか難しいというのが現実になります」
物流センターの電力使用の7割を占める冷凍庫。常温倉庫のエアコンや照明を消すなどの節電はしますが…
(古瀬伸幸 常務取締役)「全体の割合としては、5%~10%ほどがですね、エアコン・蛍光灯という部分になります、そちらを少しでも削減できるように、対策できるところについてはしっかりやっていこうと考えております。」

▽「台風4号」九州に接近へ 長引く大雨に警戒
沖縄本島を通過した台風4号は、現在、東シナ海を北上、九州へ向かって進んでいます。今後の大雨に注意が必要です。

7月3日『サンデーステーション』より
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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