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危機的水不足でダム枯渇、農家の悲鳴、最悪断水も(2022年7月2日)
・貯水率約20%のダム、沈んでいるはずの橋があらわに
・田んぼの水が干上がり…雨を待つ米農家
記録的に早い梅雨明けの影響は、各地の水がめを直撃しています。こちらは九州北部の水がめの一つ、油木ダム。2日、訪れてみると…
(報告 四宮謙太郎)
「本来はダムの底に沈んでいるはずの橋でしょうか」
(ダム周辺の住民)
「ここ10何年で、これ一番ないですもんね」
「今まで経験ないね、私たちは」
「緑の色が見えるなんて、めったになかったですね」
現在の貯水率は20.7%。満水時の状態と比べると、いかに少ないかが分かります。このダムの水を使っている行橋市内の米農家は…
(油木ダムの水を利用する米農家)
「今のところはそんなに影響ないんやけど、あと2か月くらいは水がいるんで、(この先)どうなるかっていうのが心配あるんやけど」
その一方で、すでに水が枯れつつある田んぼもあります。こちらの農家は、山から流れる水と、本来、この時期に降る雨に頼って米作りをしてきましたが…
(油木ダムの水を利用する米農家)
「この時期だと水は張ってないといけないから、それに比べて干上がってるから、(米が)出来るかどうかも分からないですよね」
更に田んぼの中には、例年なら生えない雑草が…風通しが悪くなり、稲が病気になりやすいといいます。
(油木ダムの水を利用する米農家)
「稲を植えて1週間後には水を張って除草剤をやるんですよ。だけどそのあとにすぐに水が無くなってるから効かないですもんね。雨ですね、水、雨、雨待ちですね」
いつ解消するか分からない水不足。行橋市役所では、市民に節水を呼びかけると共に、給水圧力を10%下げて、蛇口から出る水の量を少なくする措置を取っています。
(行橋市役所上水道課 加来和喜 課長)
「危機感としては最悪の状況。最悪は断水になることも考えて、いま庁内では対応を行っております。」
その一つが、こちらの10リットルの水が入る非常用ポリタンク。
(行橋市役所上水道課 加来和喜 課長)
「770個用意してあります。ここは行橋市の浄水場ですが、ここから作り立ての水を直接入れていくような形にしています」
今後、さらなる水道の減圧なども視野に、節水を呼びかけていくという担当者。
(行橋市役所上水道課 加来和喜 課長)
「残り少ない貯水量をとにかく延命/長持ちさせて最悪の断水は避けたいと考えています」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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