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暑さに強いはずの南国のフルーツまで「高温障害」 世界的な異常干ばつ続く懸念 他人事ではいられない日本の事情|TBS NEWS DIG
連日の猛暑で暑さに強いはずの南国のフルーツにも影響が出ています。被害がでている農園を取材しました。
こちらは千葉県睦沢町でパッションフルーツを栽培している農園です。今週、睦沢町でも猛暑日が続きました。
ハウス内の温度は。
上村彩子キャスター
「午前9時半過ぎの時点で38.5度となっています」
パッションフルーツといえば、亜熱帯地域が原産で暑さに強いはずなのですが、この連日の猛暑で生育に影響が出ています。中身がスカスカになってしまったものや、さらに皮の一部がシワになってしまったり、変色したりする現象が多く起きています。
上村彩子キャスター
「南国の果物ですけど、ここまでの猛暑日になってしまうと駄目ということですか?」
睦沢サブトロピカルビレッジ 児玉浄さん
「高温障害と言われる状況」
対応策として、初めてハウスに遮熱効果の高いフィルムを張りましたが、それでも厳しい状況です。
上村彩子キャスター
「収穫量が今年はぐっと下がりそうなんですか?」
睦沢サブトロピカルビレッジ 児玉浄さん
「かなり(収穫量が)落ちると思う」
地球温暖化の影響で、今後、世界的に異常な干ばつが続くというデータもあります。
今週、国立環境研究所と東京大学などのチームが研究結果を発表しました。140年分の全世界のあらゆる川の水量の変化を調べ、世界で初めて推定したものです。
東京大学生産技術研究所 芳村圭教授
「まずは南米、北米のメキシコや、米国の西海岸と言われているところ、もしくは地中海沿岸地域、中東、豪州というような国々に、2100年までに過去最大を超えた干ばつの程度というのが常態化していく」
チリでは、すでに異常な干ばつが始まっているということです。
日本は予測された地域に含まれていませんが、こんな影響が。
東京大学生産技術研究所 芳村圭教授
「(世界各国の干ばつは)日本にとって他人事ではない。特に日本は食糧輸入国なので、ここからの輸入がしにくくなる懸念もある。危険性が何年に考えられるので、それまでにしっかり対策をしましょうと。適応策というものをきちんと整備すべき」
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