炎天下の酷暑作業…宅配スーパー“アイス爆売れ” 浅草・人力車“汗だくダッシュ”【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年7月1日)
先月30日、東京都心では36.4度と6月としての最高気温を更新しました。各地でも40度に迫る暑さとなりました。
こうした猛暑のなかで、独自の暑さ対策を取りながらも、炎天下で働く人たちを取材しました。
■悲鳴上げる暑さ…「頭が焦げそう」
先月30日も、強烈な日差しが照り付けた日本列島。
50代男性:「クソ暑いですね、本当に」
80代男性:「6月でこんな…今まで生きてきたなかで、こんなことなかったね」
80代女性:「もうねぇ…頭が焦げそう」
40代女性:「やばいですね。もう、家で引きこもろうかと思っています」
街行く人たちも、悲鳴を上げる厳しい暑さです。
■東京 6日連続猛暑日…熱中症搬送229人
今年初めて「熱中症警戒アラート」が発表された東京。渋谷では、日傘を差して歩く人や、小型扇風機で風を送りながら歩く人の姿がありました。
東京都心の最高気温は、6月としては観測史上最高の36.4度。先月30日で6日連続の猛暑日となりました。
東京消防庁などによると、先月30日、都内で熱中症とみられる症状で搬送された人は229人。そのうち11人が、重症だといいます。
全国各地で危険な暑さとなった先月30日、35度以上の猛暑日となった場所は、今年最多の179地点。愛知県豊田市では、6月としては観測史上最高の39.3度を記録しました。
名古屋市でも、6月としては最も暑い37.9度を記録しました。
20代女性:「暑すぎて、ムサムサする暑さが、こんな急にくるとは思っていなくて、ビックリしています」
30代女性:「この暑さで、この湿度で…。ハァ…つらいです。歩きたくないです」
大阪でも今年初めて猛暑日となるなど、6月の梅雨明け猛暑は、一段と厳しさを増しました。
■炎天下の過酷作業「すごいですね、のどが」
史上初めて6月に40度超え。各地で、6月の観測史上最高気温を更新。そんな記録的な猛暑のなか、冷房の効いていない場所で働く人たちがいました。
シェフ:「(Q.大変ですか?)すごいですね、のどが。2リットルぐらい、水飲みますね」
そして、滝のように汗を流しながら、客の呼び込みをする人もいます。
■“韓国ビザ”求め…早朝から行列200人
東京では、先月30日午前6時55分に、早くも気温30度を超えました。
東京・港区で、早朝からできた長蛇の列。確認できただけでも、およそ200人。猛暑のなか並んだ理由は、韓国ビザの申請です。
新型コロナの影響で停止していた、韓国ビザの発給が先月再開。東京・港区の韓国大使館領事部前には、ビザの発給を求める人々が連日のように行列を作っていました。
並んでいる人:「(Q.何時くらいから並んでいる?)始発で、だいたい5時くらいには並びました。ビザが取れないと全部、スケジュールとかも。飛行機とかも、全部台無しになっちゃうので。きょうは、絶対取ろうということで並びました、朝から」
朝5時の時点で、すでに20人以上が並んでいたという韓国大使館領事部前。午前8時の気温は、手元の温度計で34.1度。並んだタイミングによっては、日陰ではなく、直射日光の当たる場所で待つ人もいました。
日なたと日陰でどれくらい違うのか、サーモカメラで見てみました。日なたの所は、地面や人の頭が赤色になっています。かなり暑そうです。
午前8時30分。窓口が開き、ビザ申請の受付開始。行列が進むにつれて、日陰で待っていた人たちが日なたに移動します。
並んでいる人:「(Q.今、日なたに並んでますが)日陰のほうがいいです」「(Q.領事館の中はクーラー利いてそうです)早く入りたいですね」
先月30日は、窓口が開く前から並んでいた全員の申請が終わるまで、およそ2時間。ビザの申請を終えた人は、次のように話します。
韓国ビザの申請をした人:「(Q.中の温度とか、どうだった?)めっちゃ涼しかったです」「(Q.出てきた瞬間、どうでしたか?)めっちゃ暑いですね」
韓国政府は、今月から1年間有効の「マルチビザ」の発給を開始するなど、より簡単に韓国を旅行できるように、ビザの申請を簡略化しています。
■猛暑の人力車 炎天下で…浅草ダッシュ
一方、炎天下のなかで、終日働いていたのが、人力車を引いて観光を行う“俥夫(しゃふ)”と呼ばれる引き手たちです。
日差しが照り付けるなか、最大で250キロもの重量を運ぶ俥夫たち。したたり落ちる汗をぬぐいながら、お客さんを呼び込みます。
東京力車 俥夫・勝野雄太さん(22):「きょうは、暑すぎますね。いつも、もうちょっといるんですけど。きょうは、少ないですね」
そんななか、初めて、浅草観光に来たという2人組の観光客がいましいた。
さっそうと走り出した人力車。100メートルほど進みました。人を乗せて走るだけではなく、観光名所の説明も俥夫の仕事です。
猛暑のなかでも、利用客の顔を確認しつつ、笑顔で案内を続けます。
絶景ポイントでは、写真撮影で旅の思い出作りも忘れません。信号待ちの時も、興味のありそうな話題で盛り上げます。
30分間の人力車ツアー。時間の経過とともに、腕には汗が噴き出してきます。終盤には、こんな提案がありました。
俥夫:「ダッシュします!天然クーラー何度にしたいですか?」
強い風をお客さんに届けて、涼しさを感じてもらうため、さらに走るスピードを上げていきます。
20代の乗客:「涼しくて、思った以上に。色んな所を見られて、楽しかったです」「(Q.(俥夫が)汗をかかれていたが?)したたる感じが、良い男みたいな」
ツアーが終わったら、たまらずキンキンに冷えたスポーツ飲料をがぶ飲みです。
東京力車 俥夫・勝野雄太さん:「水分と塩分をしっかりとって、対策していきたいと思います」
■「10分で」宅配スーパー アイス爆売れ
連日の猛暑日で、外出を控える人も多くいたなか、大忙しだったのが、東京23区を中心に展開する宅配専門のスーパー「OniGO駒沢店」です。
注文が入ると、スタッフが店内から商品を次々ピックアップ。電動自転車で、自宅まで届けます。
注文から最短10分での配達を目指しているといいます。次々カゴに入れられていたのは、ペットボトル飲料。その数なんと15本。保冷バックにつめて出発します。
冷たい飲み物を運ぶ一方で、配達員は…。
スタッフ:「めっちゃ暑いです」
首筋に光る汗。水分補給は欠かせません。うたい文句通り、およそ10分で商品をお届けしました。
スタッフ:「『(お客様が)重くて、すいません』と」
利用者の多くは、忙しくてなかなか買い物に出られない小さい子どもがいる家庭だといいます。
安達浩之店長:「(先週と比較して)『注文数が2割、3割は増えているかな』という体感はあります」
スタッフ:「昼からオーダーすごくて、皆さん涼しい所にいたいんだなと」
猛暑日が続いたためか、今週に入り、注文が急増しているといいます。売れ筋の商品はというと…。
安達浩之店長:「気温が30度を超えるところから急激に、皆さんスイカが食べたいとか。メロンとかも売れ行きが良いものになりますね」
他には、1人で持ち帰るのが大変な米や水などの重たい商品も人気だといいます。
安達浩之店長:「汗をかきながら(持ち帰る)というのは、なかなか大変だと思うので」
そんななか、ひっきりなしに注文が入る商品があります。
スタッフ:「次は、冷凍のアイスとか」「毎回オーダーに、アイスが入っていますね」
店の冷凍ケースに積まれていたのは、大量のアイス。特に人気なのが、100円から200円前後のカップアイスだといいます。
スタッフ:「きょう、やばいね。忙しすぎて」「(Q.平日で、こんなに多いことは?)今週から、オーダー数が増えているので。気温が上がる度に忙しい」
その後も、ひっきりなしに注文が入ります。炎天下でも、注文から10分以内の商品到着を目指して、自転車での配達が続きました。
安達浩之店長:「一歩(外に)出るだけで、汗かいちゃうので。(宅配スーパーの)サービスを使って頂けると、より便利なのかなと」
(「羽鳥慎一モーニングショー」2022年7月1日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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