10代女性 国内初“内密出産”か 身元隠し仮名で・・・(2022年1月5日)
赤ちゃんポストを運用している病院の独自制度です。
慈恵病院・蓮田健院長:「現時点では、内密出産を希望されている」
熊本市の慈恵病院は4日、身元を明かさぬまま仮名で出産する「内密出産」が、先月行われたことを明らかにしました。
内密出産をしたのは、西日本在住の10代の女性です。
内密出産とは、赤ちゃんポストを運用している熊本市の慈恵病院が3年前、自宅などでの孤立出産を防ぐため、独自に導入した制度です。
これまでに前例はなく、国内では初の事例になる可能性があります。
女性から病院に相談があったのは、去年の11月中旬でした。
西日本在住の女性(10代):「もう9カ月になるから生まれる。親に知られたくない」
その後、女性は病院とやり取りを重ね、身元を明かさぬまま、先月、仮名で出産しました。
一方で女性は、名前などの個人情報を病院の相談室長のみに明かしていて、今後、赤ちゃんが「知りたい」と意思を示すまで病院が保管するということです。
慈恵病院・蓮田健院長:「本人の心は、とても揺れていまして、赤ちゃんに対する愛情が深いですし、向こう1カ月の間に、赤ちゃんに会いに来たいとご本人が言っていますので、翻意する可能性があると思っています」
病院は、今後も女性と連絡を取り続け、意思の確認を続ける方針です。
日本では、身元を一切明かさない「匿名出産」や「内密出産」は法制化されておらず、熊本市も慈恵病院に対し、実施を控えるように通知していました。
これに対し、病院側は・・・。
慈恵病院・蓮田健院長:「行政の方は、市役所の方だけでなく、年間20件くらい発生している遺棄、殺人を少しでも減らすためにはどうしたらいいのか、現実的な対応をお願いしたい」
(「グッド!モーニング」2022年1月5日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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