早い梅雨明け 2018年との共通点は「ダブル高気圧」 “豪雨と酷暑”に要注意(2022年6月28日)

早い梅雨明け 2018年との共通点は「ダブル高気圧」 “豪雨と酷暑”に要注意(2022年6月28日)

早い梅雨明け 2018年との共通点は「ダブル高気圧」 “豪雨と酷暑”に要注意(2022年6月28日)

 統計史上、最も早い梅雨明けが発表された関東・甲信。28日も東京都心では気温は35度を超えて猛暑日となりました。

 しかし、心配なのは暑さだけではありません。

 雷鳴とともに横殴りの激しい雨が降る駐車場。関東北部では梅雨明けの発表直後に雷雨となりました。

 同じ時間帯、前橋市で上空から降ってきたのは氷の塊、ひょうでした。

 梅雨が明けても大雨に警戒が必要です。

 これまでにも異例の早さで梅雨明けした直後に大きな災害が発生したことがあります。

 2018年、西日本豪雨。この年は関東・甲信で梅雨が明けたのは6月29日。当時、最も早い梅雨明けです。

 西日本が豪雨に見舞われたのは、その約1週間後のことでした。

 その後、日本列島に待ち受けていたのは記録的な猛暑でした。

 埼玉熊谷市ではこの年、観測史上最高気温41.1度を観測しています。

 豪雨と暑さに見舞われた2018年と今年には梅雨明けの早さ以外にも共通点があるといいます。

 今村涼子気象予報士:「2018年と今年の最近の状況での共通点は記録的猛暑の原因であるダブル高気圧です。地上付近では太平洋高気圧に広く覆われている一方、上空の高いところでは大陸からチベット高気圧というもう一つの高気圧が張り出してきている。これは日本列島の上で高気圧が二段重ねになっているような状態。そうなると空気が圧縮されてどんどん熱がたまってしまう。これで2018年、今年ともに40℃を超える記録的な猛暑となっている」

 2018年と同じようにダブル高気圧に包まれた日本列島。これは今後の天気にどのような影響を与えるのでしょうか。

 今村涼子気象予報士:「今年のように一度、極端な現象が起こった年はその後も揺り戻しのような現象が起こることが多い。ようは天気が安定しにくいということ。今年も今回の猛暑が収まった後、西日本・東日本でも再び前線の影響などで災害級の大雨になることも十分考えられる。猛暑のピークも今回終わったとしてもあと何回かはあるんじゃないか」

 今年の夏は極端な大雨と極端な暑さ両方に注意が必要となりそうです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事