世界から2万人が志願したウクライナ義勇兵。親ロ派裁判所が拘束した外国人義勇兵に死刑判決。なぜ人道的な扱いを受けない?傭兵と義勇兵の違いは?【サンデーモーニング】|TBS NEWS DIG

世界から2万人が志願したウクライナ義勇兵。親ロ派裁判所が拘束した外国人義勇兵に死刑判決。なぜ人道的な扱いを受けない?傭兵と義勇兵の違いは?【サンデーモーニング】|TBS NEWS DIG

世界から2万人が志願したウクライナ義勇兵。親ロ派裁判所が拘束した外国人義勇兵に死刑判決。なぜ人道的な扱いを受けない?傭兵と義勇兵の違いは?【サンデーモーニング】|TBS NEWS DIG

世界各国から2万人が志願したというウクライナ側の「義勇兵」。ロシア側は「金銭を目当てにした傭兵であり、人道的に扱われる対象ではない」と表明したのです。義勇兵と傭兵の違いとは何なのでしょうか?

■最前線を支えるウクライナの外国人義勇兵
写真に写るのはウクライナ東部ドンバス地方で戦うウクライナ側の兵士です。腕に見えるのは、ウクライナ国旗とジョージアの国旗を組み合わせた記章です。これはウクライナを助けるためジョージアから来た義勇兵であることを示しています。最前線ではこうした各国の軍隊出身の義勇兵が参加しているといいます。

義勇兵とは一般的に、金銭的な契約はなく、国外から志願して戦争に参加する兵士のことですが、実際に参加した人は一体どんな思いからだったのか?アメリカの退役軍人クリードさんは、その理由について「ロシアの侵攻に怒りを覚え、“ロシアのやっているひどい光景とウクライナ人の勇敢さ”に突き動かされた」と心境を語っています。

■ウクライナ義勇兵は世界から2万人が志願
ウクライナ側の義勇兵ですが、ロシアの侵攻が始まった2日後の2月26日、ゼレンスキー大統領が義勇兵の募集を世界各国に呼び掛けました。当初52か国およそ2万人の応募があったといいますが、実際にどのくらいの数の義勇兵が、戦地に入っているかは公表されていません。

■ロシア国防省「ウクライナ義勇兵の国籍別リスト」公開。日本人も1人…
ロシア側は今月17日になって、ウクライナ軍に加わった国籍別の義勇兵のリストを公開したのです。世界64か国からおよそ7000人が戦闘に加わり、最も人数が多いのが隣国ポーランドで1800人以上。続いてカナダおよそ600人。アメリカからは530人が入り、また日本からも1人がウクライナに入り、現在も滞在中としています。資料の信ぴょう性は不明ですが、この戦闘に加わった義勇兵のうち、すでにおよそ2000人が死亡したというのです。

■ウクライナ義勇兵は戦場でどんな任務を?
ウクライナ義勇兵の任務について、軍事ジャーナリストの黒井さんは、ウクライナ側は詳細を明らかにしていないとした上で「戦闘に加わるだけでなく、外国から提供された武器の取り扱いや、偵察の仕方などを教える事にも関わっているのではないか」といいます。また戦闘に参加する場合には、自国の軍人OBがチームを組んで参加するケースもある」と指摘します。

■外国人義勇兵がロシアに拘束されたら…ロシアはジュネーブ条約適用を否定
ウクライナ義勇兵に対し、神経をとがらせているのがロシアです。6月9日には、親ロシア派支配地域の裁判所が、ウクライナ軍の義勇兵だったイギリス人など3人に対し死刑を宣告。さらにロシア政府は、別のアメリカ人義勇兵も拘束。「傭兵なので人道的に扱われるべき捕虜として扱わない」と主張しているのです。

■義勇兵と傭兵の違いとは…国際法に守られるとは限らず
傭兵とは、金銭的見返りを求める兵士のことで義勇兵とは区別されています。そもそもジュネーブ条約では、軍人が捕虜になった場合、人道的に扱うよう定めていますが「金銭的動機で参加した傭兵」は、捕虜となる権利を有しないとされているのです。一方、ウクライナ政府は「今回裁かれたのは、保護すべき軍人であり傭兵ではない」と主張しています。

戦闘が長期化する中、義勇兵の扱いを巡っても、ロシアとウクライナは激しく対立しています。(「サンデーモーニング」2022年6月26日放送より)

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