【解説】ロ軍“軍事トップ交代”情報も… ウ軍が要衝撤退で今後どうなる?(2022年6月24日)

【解説】ロ軍“軍事トップ交代”情報も… ウ軍が要衝撤退で今後どうなる?(2022年6月24日)

【解説】ロ軍“軍事トップ交代”情報も… ウ軍が要衝撤退で今後どうなる?(2022年6月24日)

 ウクライナへの侵攻開始から4カ月、軍事侵攻を続けるロシア軍の現状について専門家に見解を聞きました。

 防衛研究所・高橋杉雄氏:「いってみればロシア側の目標をどんどん絞り込んできた4カ月だった。最初はドンバス地方の制圧とキーウの占領という二兎(にと)を追ったわけだが、二兎を追って一兎(いっと)も得られなくてキーウは諦めて、今度はルハンシク州に絞って戦力を集中して取りに来ている」

 こうしたなか、“ウクライナ侵攻の軍事トップ”について気になる情報があります。

 アメリカのシンクタンクはウクライナ側の分析として「プーチン大統領が4月上旬に任命したばかりのドボルニコフ総司令官を交代させた」とする情報を公開しました。

 そのうえで「この情報が事実であれば、プーチン政権の機能不全が続いていることを表している」と分析しています。

 高橋さんは可能性の一つとして別の見方を示しています。

 防衛研究所・高橋杉雄氏:「ドボルニコフは南部軍管区の司令官で、南部戦線の戦いの責任者。それが北部や東部を含めた総司令官に任命された。今の報道はいくつか錯綜(さくそう)しているわけだが、総司令官は代わるけど南部軍管区司令官であり続けるかもしれない。南部は重要な戦線であることは間違いないので、作戦としていえばヘルソンでの戦いは非常に重要になってくるから、南部戦線を重視して南部軍管区司令官は『南部の戦いに集中すべきだ』という判断は見て取れる」

 軍事作戦の一環かもしれない総司令官の交代劇。しかし、少なからず戦況にも影響があるようです。

 防衛研究所・高橋杉雄氏:「戦争中に司令官が変わるというのは、何らかの影響は出ると思う。特にドボルニコフは前からドンバス地方の作戦を指揮しているから土地勘がある。そこに新しい司令官が来る。全くここで戦っていない将軍が来ると、状況把握するのに時間がかかると思う」

 そして24日午後、ウクライナ東部ルハンシク州の知事は、セベロドネツクからウクライナ軍が撤退すると表明しました。今後の戦況はどうなるのでしょうか。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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