被爆者との約束を実行・・・“締約国会議”開催のウィーンを訪問した広島の高校生平和大使|TBS NEWS DIG

被爆者との約束を実行・・・“締約国会議”開催のウィーンを訪問した広島の高校生平和大使|TBS NEWS DIG

被爆者との約束を実行・・・“締約国会議”開催のウィーンを訪問した広島の高校生平和大使|TBS NEWS DIG

シリーズ「現場から」。核兵器禁止条約が発効して初めての締約国会議が開かれているオーストリア・ウィーンからです。会議に合わせて、被爆地・広島からウィーンを訪れた1人の高校生。この高校生は、広島で被爆者とある約束を交わしていました。

「核兵器はいらない!」

ウィーンの歴史ある街並みを自転車で駆け抜ける高校生・・・。広島から核兵器廃絶を訴えるためにやってきました。

「ひと仕事がんばってきます」

高校3年の大内由紀子さんです。長崎の高校生、神浦はるさんと共に活動しました。

大内由紀子さん
「私たちは広島・長崎の平和大使です」

世界で核廃絶を訴える高校生平和大使を務める2人は、核兵器禁止条約の締約国会議に合わせて開かれたさまざまな会合に参加しました。

「どこから来ましたか?」

「ロンドン」

世界中から集まった人たちに声をかけていきます。

「折り鶴を上手に教えてくれたね。英語も上手ですよ」

積極的に交流をする理由は、出発前に広島の被爆者と交わした「約束」でした。

国内外で被爆証言を続ける、田中稔子さんです。大内さんはウィーンに行く前に、いまの被爆者の思いを聞こうと田中さんのもとを訪ねました。

「オーストリアに?若い人がね、がんばるのが一番大事なんでね」

田中さんは6歳のときに被爆しました。70歳のときに体験を話し始め、これまでに90か国以上で証言をしてきました。

ウィーンへ向かう大内さんに田中さんはこんな言葉をかけていました。

田中稔子さん
「他の国に親しい友人をたくさん作ってください。心から親しめる人をね。親しい友人がいる国に何か問題がおこったとき、爆弾を彼らの上に落とす気にはなれないですよね」

海外に友人を作ることが平和に繋がる。海外での証言活動が豊富な田中さんだからこその言葉でした。

大内さんと神浦さんは、各国から集まった人たちに気軽に話しかけてもらおうと、手書きのメッセージボードも用意しました。

大内由紀子さん
「本当に田中さんの話がその通りだなと思っていて、友達を作りたい、仲良くなりたいという気持ちが大きいので、自分の行動につながっていると思います」

広島で交わした約束を果たそうとした大内さん・・・。世界の人たちと「楽しく話し合える時間が続いてほしい」と話していました。

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