「アイドルに使った」町立病院職員1億5000万円着服か(2022年6月21日)
被害額は1億5000万円にも上るとみられています。三重県南伊勢町で町立病院に勤務する職員が3年前から病院の経費などを横領していたことが分かりました。男性職員は横領した金について「アイドルのコンサートに行くための費用などに使った」と話しているということです。
南伊勢町・広田真理子副町長:「本人からの説明ということで、あくまでお聞き頂きたい。本人からはインターネットゲームへの課金とアイドルへの・・・まあアイドルと会ったりする時に色々な・・・そのグッズというんでしょうか、それを購入したり、その経費に使ったというふうに本人からは聞き取っております」
本人というのは町立病院の会計担当者で38歳の男性職員だといいます。
南伊勢町・総務課長:「インターネットゲームの課金とか、アイドルグループに使ったとは言っているが、常識的に考えて、そのお金がそれに消えていくということが理解できない。本人から説明を受けても理解できない状況です」
病院の決算関係書類に不合理な数字が散見され、確認を進めていたところ、その男性職員から多額の公金を着服していた旨、報告があったといいます。
南伊勢町・上村久仁町長:「(発覚)当日、当該職員から『1億5000万円余りを着服した』また、『それは複数年にわたるものである』との告白があった」
着服の手口については2つの手法が明らかになったといいます。
南伊勢町・広田真理子副町長:「1つは病院利用料の収入。窓口で患者が払ったものを金融機関に入金する際に一部を自分のものにして全額を入金しないという形でお金に手を付けた。2つ目は病院が管理する通帳から支出決議書などの手続きを経ることなく無断で出金した」
さらに同じ職員が過去に水道課に勤務していた時期にも使途不明金があり、今回、本人から500万円前後を着服していたという申告があったといいます。
南伊勢町・広田真理子副町長:「水道課においても病院会計においても実質的に会計担当者ということで、ほとんど1人でこの業務をやっていたということになってこようかと。日々、日常的に通帳を管理し、お金を管理していた職員はこの職員ということになります」
町は刑事告訴も視野に内部調査を進める方針です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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