「能登のシンボル」観光名所 “絶景の島”先端崩落・・・石川で震度6弱(2022年6月20日)
19日、石川県の能登地方で、最大震度6弱の地震があった。観光名所「見附島」では、地震の影響で、島の一部が崩落した。
■神社の鳥居倒壊・・・参道の一部塞ぐ
能登半島の最先端にある珠洲市で観測された震度6弱の地震。神社の前にあった高さおよそ6メートルの鳥居は、地震の影響で根元から倒れ、参道の一部を塞いでしまっている。灯篭(とうろう)も落ちてしまっていた。
気象庁によると、震源地は石川県能登地方で、震源の深さは13キロ。地震の規模を表すマグニチュードは、5.4と推定されている。
休日の能登半島を大きな揺れが襲った。
■観光で人気“絶景の島”先端が崩落
地震発生直後、珠洲市の海岸にある観光名所・見附島を撮影した映像。高さ28メートルある島と、同じ高さまで土ぼこりのような煙が舞い上がり、島を覆っている。
「能登のシンボル」として、地元の観光スポットになっている見附島。先端部分が突き出たその独特な見た目から、別名「軍艦島」と呼ばれ、親しまれてきた。
そんな観光スポットに一体、何があったのか。動画の撮影者に話を聞いた。
動画の撮影者:「僕の家族と見附島で、写真撮ってたんです。写真撮った後に、僕の息子2人が島のほうまで、歩いて近くまで行ってみたいっていう話が出たので。行こうかとした時に、ドンって起きたんですよ、地震が。同時に、見附島の先端がガラガラガラと崩れ落ちて、砂煙が上がって」
なんと地震の影響で、島の先端の土砂が崩れ落ちたのだという。
動画の撮影者:「正面のとんがってる所が、角が取れるような感じで崩れてたので。そのまま崩れるんじゃないかなって、最初は思ったくらいでした」
地震発生前に撮影された写真と見比べてみると、正面から見える岩肌の一部が欠け、地面には崩れ落ちたと思われる土砂が積み上がっている。
動画の撮影者:「見附島、結構、昔から大好きで、度々行くんですけど。その見附島が崩れるっていうのが、ちょっとショックで。外であんなでかい地震って、初めて起きたので。こんな感じなのっていう、驚きはありました。前触れもなく、ゆっくり揺れながら、大きくなってるとかじゃなく、いきなりドンってきたので」
■スーパーの商品次々落下・・・客は恐怖
大きな揺れは、市街地でもあった。
珠洲市にあるスーパーマーケットの防犯カメラ映像。店員が商品を並べ終わったその直後、激しく揺れる店内。照明や商品棚が大きく左右に振られ、陳列されていた商品が、次々と棚から落ちていくのが分かる。
別のカメラには、通路に入った客が、突然の揺れで左右によろけてしまっている。
住民:「(Q.だいぶ揺れた?)揺れましたね」「揺れました、すごかったですよ」
珠洲市にある料亭の店主:「縦か横か分からないぐらい、揺れた。びっくりしました」
珠洲市によると、これまで手首を骨折するなど、5人がけがをしたという。
■陶器店被害は「数百万円」・・・地震頻発
多くの商品が棚から落ち、片付けに追われる店員。陶器店では・・・。
山口陶器店 店主:「全部、割れちゃいました。棚に載ってる品物が全部、ぐちゃぐちゃぐちゃっていって。全部、落っこっちゃいまして」
お土産から普段使う食器まで、幅広い商品を取り扱っていたが、地震の影響で、多くの商品が割れてしまったという。
山口陶器店 店主:「(Q.被害額は何万円、何十万円って感じですか?)そういう金額じゃないと思います」「(Q.何百万円とかですか?)それくらいは、そうだと思いますよ。もうね・・・本当に、どうしていいか、分かんないですよ・・・」
店内だけでなく、倉庫も含めると、被害額は数百万円に上るという。再開に向け、店の中を片付けたいと話すが、心配なことがあるという。
山口陶器店 店主:「ちょっと、余震が怖いですよね。本当にずーっと(地震は)ありますよ、ここ1年ちょっとくらい前から。百何十回あるって、言われているんで」
この地域では、ここ1年以上地震が頻発し、市民の間で不安が高まっていた。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年6月20日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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