“コミケ”2年ぶり開催で大行列・・・“年末年始”列島各地で大混乱【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年1月4日)
年末の12月30日と31日に東京・有明で2年ぶりに開催された「コミックマーケット」には、2日間で11万人の来場者がありました。年末年始は人出が増えて、こういった行列が各地で見られました。
■消えた風物詩“徹夜組”“始発ダッシュ”
東京ビッグサイト前、入場待ちをする客で、広場が埋め尽くされています。海側にある別の待機場所にも、入場を待ちわびる多くの客が列を作っています。
世界最大級のサブカルチャーの祭典「コミックマーケット」、通称“コミケ”。
現場周辺には、開場時間前からすでに、長蛇の列ができていました。
来場者は仕切られた区画に待機していて、2年ぶりの開催を待っているという状態です。
開場時間になると、列は動き出し、会場のビッグサイトにゆっくりと歩いて向かっていきます。
2年ぶりに開催されコミケに多くの客が訪れ、にぎわっていましたが、例年とは様変わりしていました。
コミケの風物詩、夜通しでオープンを待つ“徹夜組”は見当たらず・・・。
もう一つのコミケの風物詩“始発ダッシュ”。その名の通り、例年は始発で到着した来場客が改札に向かって、ものずごい勢いで走ってきて、駅の構内がごった返していました。
しかし、今回は、入場時間が決まっていたため、始発で来る人の数も減り、スピードも早歩き程度でした。
この状況に、SNSでも「コミケの風物詩が一つ消えた・・・」「まさかコミケで始発ダッシュが無くなる日が来るなんて・・・」など、驚き声が上がっていました。
しかし、始発から30分ほどが過ぎると、駅前には人だかりができていました。辺りが明るくなり始めると、ビッグサイトへと続く道には長蛇の列ができています。
会場前の広場には人があふれ返り、スタッフの人たちも時間通りに来場するよう注意を促しています。
さらに、受付を待つ人の列は歩道だけでは収まらず、横断歩道を越え、一時、車が来ても通れないほどです。
今回のコミケでは、感染対策が徹底され、マスク着用、消毒、検温はもちろんのこと、入場するにはワクチンの接種証明か、PCR検査の陰性証明書が必要でした。
■川崎大師 初詣で“2年ぶり”にぎわい
神奈川県の川崎大師では、今年1年の様々な願いを込める初詣客の姿がありました。
例年、三が日だけで300万人が訪れ、初詣客で埋め尽くされる境内。コロナ禍で迎えた初めての正月となった去年は、参道を立ち止まることなく、スムーズな参拝ができました。
今年は、駅から川崎大師へ向かう住宅街にできた大行列。到着した境内でも・・・。
警察官:「前の方がいなくなり次第、ご案内という形になりますので、もう少々お待ち下さい。申し訳ございません」「どうぞゆっくりとお進み下さい。おけががないように、ゆっくりとお進み下さい」
正午過ぎには、参道の半分まで初詣客であふれ、大本堂への入場規制がかかりました。
午後3時になると、入場規制がされ、入り口の前には、多くの人でごった返しています。列もずらっとできています。
境内の中へ進めず、山門の前で立ち止まる状態になっていました。
初詣客:「(去年と比べて)結構多いですね」「(Q.活気が戻っている?)そうですね、若干戻りつつあるんじゃないですか」
去年はコロナの感染拡大で、分散参拝や初詣自体を控える動きもありました。
初詣客:「去年は、2月か3月くらいにきた」「接種は2回済んでますし、年を越えて、一回来られないのは嫌なので。この時期に来ようと」「(1月)末くらいに行ったので、ちょっとずらして去年は行きました」「(去年は)不安な年ではありました。コロナとかもあって。僕は就活生なので、今年内定とれますようにって」
Agoopの携帯電話の位置情報データによると、川崎大師の人出は、去年と比べて1.8倍と大幅に増加しました。
水屋は、去年に引き続き、感染対策のためにとりやめとなっています。
他にも、多くの初詣客を迎えるため、チェーンを設置し、混雑を回避できるよう誘導していました。
おみくじ売り場前では、消毒を徹底しています。そんななか、参道にはあごマスク状態で足を止める集団。その手には、酒・・・。
さらに、ご本尊の目の前でも、談笑しながら酒・・・。トラブルが起こらないよう、監視の目を光らせていました。
去年は例年の10%ほどの人出だったという仲見世通りでも・・・。
蕎麦膳はやま・羽山宏さん:「(今年の人出は)大体70%から60%かな」「(Q.戻りつつある感覚?)ではあるんですけど、この先どうなるか分からない。これからの新しい(オミクロン)株の流行とか」
■約700人移動できず・・・新千歳空港で一夜
3日午前3時ごろ、北海道・新千歳空港のロビー。そこには、床にマットを敷いて寝る大勢の人の姿がありました。
2日、雪の影響で27便が欠航。163便が30分以上遅延した新千歳空港。到着が遅れた飛行機の中には、深夜に着いた便もあり、およそ690人の乗客が空港から動けなくなりました。
空港内で一夜を過ごす乗客のために、職員たちはマットと毛布を配布。ターミナルを夜通しで開放しました。
深夜に到着した人たち以外に、こんな人もいました。
乗客の声(ツイッターから):「やっと出発したが、乗務員の勤務時間が超過する恐れがあると言って、深夜の新千歳空に引き返した」
いったん離陸はしたものの、再び新千歳空港に戻ってきてしまったため、どこにも泊れず、空港で一夜を過ごした乗客もいたといいます。
■「すごい煙」焼き肉店で火災・・・客避難
2日午後8時ごろ、福岡・博多駅近くの家電量販店ビルの前に、多くの人がいました。この30分前、ビル4階に入る焼肉店では・・・。
動画の撮影者:「ホルモンを焼いていた隣の客のテーブルから火柱が上がった。その後、ダクトからゴンゴン音が鳴り出した」
非常階段へ向かい、下へ降りる人々。当時2階にいた人は、「大阪の火事(ビル放火)とか、最近火事が多いので、もう逃げないとが先で。急いで出ないとというような。とにかく出口にというような、人の流れになってました」と話します。
映像に映る群衆のほとんどは、避難した人達だったといいます。消防車や救急車数台が集まり現場は一時騒然となりました。
火はおよそ1時間後に消し止められ、この火事によるけが人はいませんでした。
■“観光名所”今年閉館・・・惜しむ声相次ぐ
東京・お台場の観光名所「パレットタウン」。今年の正月は、この場所に思い入れが強い人も多く訪れていました。
訪れた人:「パレットタウンが、今年最後になるって聞いたんで」
東京ドーム1.5倍の広さを誇るパレットタウン。すでに一部は閉鎖されていて、今年3月には商業施設「ヴィーナスフォート」、8月には観覧車が閉鎖されます。
訪れた人:「私は福岡から来たんです。寂しいですね。1年に一回は来ていたんですけど」
パレットタウンができたのは、1999年。青島幸男さんが都知事だった頃です。当時、お台場はまだ空き地も目立ち、目玉となる観光スポットも多くはありませんでした。
そんななか、生まれたパレットタウン。施設内には、女性のためのテーマパークと言われるヴィーナスフォート。ヨーロッパテイストの彫刻や噴水が人気を呼びました。
さらに、巨大な観覧車。今でも人気の若者たちのデートスポットに・・・。これまで4億人が訪れたといいます。
訪れた人:「3月に閉館しちゃうし、なるべく行ける時に、行こうかな」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年1月4日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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