上海で“再封鎖” 市民の怒り爆発「警察が人を殴っている!」 母子は離れ離れに・・・【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年6月14日)

上海で“再封鎖” 市民の怒り爆発「警察が人を殴っている!」 母子は離れ離れに・・・【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年6月14日)

上海で“再封鎖” 市民の怒り爆発「警察が人を殴っている!」 母子は離れ離れに・・・【羽鳥慎一 モーニングショー】(2022年6月14日)

 中国で、新型コロナウイルスの感染が再拡大しています。北京のナイトクラブでクラスターが発生して、200人以上の感染が確認されました。そして、上海では、市民の半数以上にあたる1400万人を対象にした大規模なPCR検査が行われ、再びロックダウンの可能性が出ています。

■「電車内に感染者」車内アナウンスに大混乱

 まるで、花のように開く無数の傘。これは13日、上海市内で撮影された朝の通勤の様子です。

 急な雨に加え、電車に乗るための陰性証明を行うため、駅前は大行列となっていたのです。

 さらに、電車の中では、こんな一幕もありました。

 車内アナウンス:「2号車2Dのお客様は検査の結果、陽性だと判明されました。皆様は濃厚接触者となりますので、すぐ電車を降りて、地方検査所で検査を受けて下さい」

 これは、上海から北京に向かう高速鉄道内での出来事。2号車に乗っていた客の1人が、陽性であることが確認されたというのです。

 車内アナウンス:「このお客さんが、上海から乗車したのは事実です。あなたたちと同じ車両です」
 男性の乗客:「証拠を出せよ」
 女性の乗客:「彼は、どうして乗車したの? (乗車前に)検査で分からなかったの?」
 車内アナウンス:「降りてくれないと、電車が出せません。ルールを守って」
 女性の乗客:「私たちは、関係ない」

 1号車から3号車の乗客全員を降ろし、隔離するという説明に、乗客からは不満の声が相次ぎました。

 今月、およそ2カ月に及ぶロックダウンが解除されたばかりの上海で、再び街が封鎖される可能性が出てきています。

■上海・再封鎖で母子離れ離れに・・・市民怒り爆発

 住民女性:「あなたは誰?何の権力があって、怒鳴っているの?」
 警察官:「私が誰であろうと関係ない」
 住民男性:「政府は1万人は拘束できるが、100万人は拘束できない」

 激しく衝突する上海市民と警察官。その間には、緑色のフェンスが設置されています。

 住民男性:「この一帯は全部封鎖された」
 撮影者:「何月何日からですか?」
 住民男性:「3日から!6月3日だ!」

 ロックダウンが解除された2日後。住民によると、上海市内の一部の地域が再び封鎖されたというのです。

 住民女性:「彼を殴らないで!殴らないで!」
 住民男性 :「警察が人を殴っている!」

 激しい衝突で、折れ曲がりそうになるフェンス。住民たちの怒りの声はやみません。

 別の場所では、フェンスの前で女の子が涙を流しています。フェンスの間から手を伸ばしているのは、母親です。

 今月11日、母親が家を離れている間に居住区が封鎖され、離れ離れになってしまったというのです。

 撮影者:「10歳くらいかな。(自分も)子どもがいるから、この情景を見たら、心が痛いですよ」

 再び封鎖され、自由を奪われた上海市民。また、封鎖をされていないエリアも、完全に規制が解除されているわけではありません。

 上海市内のマクドナルドの店先に集まる人々。中から防護服を着た店員が、テイクアウトの商品を渡しています。

 上海市ではロックダウン解除後も、飲食店での店内飲食は禁止。そのため、テイクアウトを求め店の前に列ができていたのです。

 撮影者:「今は、観光客は上海には来ないから。この人たちは、近所に住んでいる人で間違いないです。全然、有名ではない小さい店でも開いていて、食べるものがあれば、行列になります」

■北京・クラブでクラスター・・・濃厚接触8000人超

 上海で警戒が高まるなか、北京では、大規模なクラスターが発生しました。

 北京市内にあるナイトクラブの映像。このナイトクラブで、多くの感染者が確認されたのです。

 この映像は、去年7月に撮影されたものですが、マスクをしているようには見えません。

 建物の中にあるナイトクラブなどで感染者が確認されたため、周囲は柵で覆われ、封鎖されてしまっています。

 北京市では、今月6日に一部の地域を除き、飲食店の店内営業が再開されたばかりでした。

 その直後、このナイトクラブでクラスターが発生。北京当局によると、9日以降、客や店員など228人の感染が確認され、濃厚接触者は8000人以上にまで拡大しています。

 また北京市では、幼稚園から高校までの通園・通学を13日から順次再開する予定でしたが、受験生を除き、延期することを決めました。

 幼稚園児を連れた市民:「(孫は)4月末からずっとお休み。早く幼稚園に行ってほしい」

■1人陽性で“2週間封鎖”・・・スーパー買いだめ殺到

 大規模なクラスターが発生した北京。そして、ロックダウン解除後も衝突が収まらない上海。

 上海当局はこの週末の2日間、市民の半数以上にあたる1400万人を対象にPCR検査を実施。居住区内で新たな感染者が1人でも確認された場合、2週間の封鎖となってしまいます。

 上海市民:「もし、前回のようなロックダウンが再び行われたら、私は嫌です。(封鎖されれば)私は必ず、そのフェンスを張り倒します」

 コロナ感染拡大に警戒を強める当局に不安を募らせる上海市民。市内のスーパーでは、再び行われるかもしれないロックダウンに備え、買いだめをする人達でにぎわっていました。

 撮影した男性:「あなたも買いに来るかい?できれば、来ないほうがいいよ。相当、並ぶからね。ここにあるのは、インスタントラーメンだ。あー、ここは生鮮食品だ。手羽中は1袋129元。1袋はこんな感じ。豚の軟骨。これは人気です」

 今のところ品ぞろえも豊富で、売り切れなどにはなっていない状況です。

 また、封鎖されたエリアに住む日本人は、次のように話します。

 上海市に住む日本人:「周りのエリアは動いているので、デリバリーなどは特に問題なく、色々なものを食べられています。周りが動いている分、周りが動いているのに、うちだけ封鎖されて、ちょっとなと気持ちになる部分もあるので。見た目的にも、ちょっと封鎖感が強いので。嫌だなって気持ちがあります」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2022年6月14日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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