日本初!「食器」を“肥料”に・・・老舗陶磁器メーカーの挑戦(2022年6月13日)
世界でも類を見ない取り組みが始まっています。
ニッコー研究開発本部・滝本幹夫本部長:「陶磁器の不良品をリサイクルできないかということは思っていた」
石川県白山市にある、創業100年を超える老舗陶磁器メーカー。研究開発部門を束ねる滝本さんが頭を悩ませていたのが、製造過程で割れるなどして、大量に廃棄される「食器」でした。
ニッコー研究開発本部・滝本幹夫本部長:「骨粉という肥料があるんです。骨の粉の。そういうのを見た時に、もしかして肥料になるんじゃないかなと、単なる最初は思い付きでした」
滝本さんが着目したのが、「ボーンチャイナ」と呼ばれる磁器です。
ボーンは、英語で「骨」のこと。その名の通り、牛の骨を焼いた「牛骨灰」が、原料に50%の割合で使われています。
実は、その成分が植物の生長に欠かせない「リン酸カルシウム」というものなのです。
石川県立大学と共同で行った実験では、ボーンチャイナを砕いた肥料を与えたコマツナと、そうでないものに大きな差がありました。効果は見事、実証されました。
「ボナース」と名付けられた業界初のリサイクル肥料は、今年4月に販売を開始しました。
ニッコー・三谷明子社長:「本来ならば、廃棄処分として埋立地に行ってしまうところを、肥料・ボナースとしてまた新たに蘇ることができて。その肥料をもとに、育った野菜であるとか果物であるとか、また我々の食器に料理されてのるという、循環型の社会になればいいかなと」
(「グッド!モーニング」2022年6月13日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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