ロシア・5月9日に合わせ“勝利宣言”か『ネオナチに勝利』で目的達成?(2022年4月7日)

ロシア・5月9日に合わせ“勝利宣言”か『ネオナチに勝利』で目的達成?(2022年4月7日)

ロシア・5月9日に合わせ“勝利宣言”か『ネオナチに勝利』で目的達成?(2022年4月7日)

ロシアの独立系の調査機関が行った世論調査で、8割がウクライナへの軍事侵攻を支持しています。政府の情報統制が狙い通りであることを表した形です。ただ、当のロシア軍はというと、キーウの短期陥落には失敗し、ほかの要衝も攻め落としきれていないのが現状です。

戦争が長期化すれば、制裁の影響を一番に受ける市民の反感が、政権に向けられるのは必至です。だからでしょうか。こんなことが囁かれだしました。
CNN:「ロシアは、ウクライナでの戦略を転換し、“5月9日”をめどにドンバスおよび東部の他地域を制圧しようとしている。最新情報に精通しているアメリカ政府関係筋の話によるものだ」

“5月9日”が注目されているのは、ロシアにとって特別な日だからです。第2次世界大戦の趨勢(すうせい)を決定づけた独ソ戦。旧ソ連側だけで死者は2600万人以上。人類史上最悪の被害をもたらした戦争は、ドイツの降伏をもって終焉しました。その降伏文書への調印が行われたのが、モスクワ時間における5月9日でした。

それから毎年、この日には“ナチスに打ち勝った”記念日として、パレードが行われてきました。去年、プーチン大統領は、こう述べました。
プーチン大統領:「戦勝記念日おめでとう。これは全世界の運命にとって、大きな歴史的意味を持つ勝利だ。この日は、ロシアと国民にとって、現在もこの先も神聖なものだ。ナチズムを粉砕し者の子孫として、この日を祝う権利がある」

そして今回、プーチン大統領が言及してきたウクライナ侵攻への理由は“ナチ化を止める”こと。5月9日までに“一定の戦果”をあげることができれば、歴史的戦勝記念日の当日に“ネオナチに勝利した”と、大々的に国民にアピールすることができるという筋書きが成り立つのです。

目的のためには手段を選ばないのがロシアです。東部地域への攻撃がこれまで以上に激しく、無差別なものになる可能性は、決して排除できません。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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