ついに訪日外国人観光客が“解禁” インバウンド期待も・・・ゲストハウス事業者「取り残されている感じがある」|TBS NEWS DIG
6月10日に「解禁」された訪日外国人観光客の受け入れ。インバウンド効果も期待されていますが、外国人に人気の宿泊施設であるゲストハウスを取材してみると、一転、困惑の声が出ていました。
羽田空港も近い東京・品川区にあるゲストハウス。
上村彩子キャスター
「Q.訪日観光客の受け入れ解禁ということで、現在のこちらの状況どんな感じでしょうか?」
ゲストハウス経営「宿場JAPAN」 渡邊崇志代表取締役
「実際、解禁になっても、予約自体はそれほど増えていない状況。私どもは海外の個人旅行者を対象としているので、少しまだ先の話のように聞いています」
ゲストハウスを利用するのは主に個人旅行客。しかし、6月10日の「解禁」では、入国者1日上限2万人の中で添乗員付きのツアー客などに限られるため、依然、外国人旅行客の予約は伸びていないといいます。
ゲストハウス経営「宿場JAPAN」 渡邊崇志代表取締役
「上限の2万人は、まだまだ期待には達していない。もうドンと大きく開けていただかないと、今のところ手ごたえがないという感じ。正直、切り捨てられた業界の1つなのかなという感じはする」
外国人旅行客に人気の京都にあるゲストハウスでも…。
京都でゲストハウス「和楽庵」経営 ルバキュエール裕紀さん
「駐車場になった(ゲストハウスだった)町家もありますし、街を歩いていても以前は宿だったところが、今“テナント募集”になっていたり、以前に比べて少し空き家が増えてきたという印象」
京都市によりますと、市内のゲストハウスを含む簡易宿所は、昨年度末、前年の同じ時期からおよそ200件減ったといいます。
京都でゲストハウス「和楽庵」経営 ルバキュエール裕紀さん
「事業主としては、ロードマップ的な、大体、順調にいけば、いつ頃、個人の外国人のインバウンドが許されるのか目途だけでもお知らせいただきたい。世の中、コロナが落ち着いても、まだまだコロナ禍で苦しんでいる事業者が多分沢山いる。今、少し取り残されている感じがありますけど、もう一度支援があってもいいのではないか」
インバウドが本格化すれば、訪日客にとって大切な宿泊施設となるゲストハウスですが、まだしばらく厳しい経営が続きそうです。
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