「都民割」開始で予約殺到 “実質300円”の仰天プランも(2022年6月10日)
10日から東京都内の旅行代金の割引、いわゆる「都民割」が始まり、実質300円で泊まれるという格安プランも登場しています。一方で予約開始直後から問い合わせが殺到し、一部で予約サーバーが止まるなどトラブルも起きています。
長く、苦難の時期が続いた観光業界。ようやく一筋の光が差しました。
こんな朝食がついたホテルに至っては、実質ワンコインを下回りました。
混乱も起きた各地の一日を追いました。
開始を前に、もうお祭り騒ぎのようです。
10日正午、“都民割”開始を前にした、はとバスです。
マスコミ各社が見守るなか、その時を迎えました。
開始とともに予約が続々入りました。
「もっとTokyo」いわゆる「都民割」のシステムはこうです。対象は、都民による都内の旅行です。宿泊なら1人1泊5000円。日帰りで2500円が補助されます。期間は7月31日まで。その間なら何度でも使えます。
ホテルのサービスが追加されるプランもあります。
皇居が広がる景色を一望できる部屋。ディナーも付き、通常16万円ほどですが、ホテル側のサービスで10万円引き。ここからさらに2人分の1万円が引かれます。
品川プリンスホテル・土田文生さん:「待ちに待ったという形です」
こちらのホテルでは、1万6250円のプランが5000円引きに。それだけではありません。
敷地内の水族館やボウリング場、レストランでも使える5000円分の利用券が付きます。つまり実質1万円引きです。
品川プリンスホテル・土田文生さん:「実質お一人1万円分お得に利用できるプランなのでホテルの滞在を満喫頂けるプランとなっている」
こちら、はとバスでは、東京湾クルーズや東京タワーを巡るツアーが2500円引きとなり3000円になります。
新たな条件もあります。
ワクチン3回接種、またはPCR検査などの陰性証明が必要です。それでも予想を超える反響です。
10日正午から始まった「都民割」。続々と、用意した日程が埋まっていきます。
3年続いた“コロナ禍”のトンネルの出口となることを期待しています。
はとバス広報室・本田寛奈主任:「旅行需要が回復してくるとこの先も期待を持てる」
今や欠かせない“インスタ映え”。とっておきのホテルもあります。
麻布十番にあるこちらのホテル。一見シンプルな部屋。どこが“映え”かというと・・・。
映画やライブを、100インチの大画面で楽しめる部屋。
1泊1部屋1万8500円ですが、最大3人が泊まれます。つまり1万5000円が引かれるため、1人およそ1200円で滞在できる、映画館より安いシアタールームです。
またこちら、ホテルでは珍しい二段ベッドがある部屋。家具はオーダーメイド、テラスもつき女子会に人気です。
1泊1部屋5万2000円ですが、最大5人が泊まれます。2万5000円が引かれ、1人あたりおよそ5000円で滞在できます。
ザ・ライブリー東京麻布十番・保坂憲司支配人:「非日常的な空間を演出できている。非常に盛り上がると思います」
こちらも、10日“都民割”が始まりました。
予定していた数量は完売。夏に向け起爆剤となることを願っています。
ザ・ライブリー東京麻布十番・保坂憲司支配人:「旅行を自粛していた方がたくさんいると思うので、また夏の需要につなげていけたら」
京橋には、驚きのプランも登場。
ホテルインターゲート東京京橋・冨士修平支配人:「(Q.実質300円は提供したことある?)ないですね」
300円とはいえ、侮ってはいけません。スカイツリーも見渡せ・・・。こんな豪華な朝食も付くその訳とは・・・。
10日始まった都民割。こちらのホテルでは、予約が殺到していました。
初日とあって、皆さん手探り状態です。
予約開始からまもなく。支配人の動きが慌ただしくなります。
分単位で予約が殺到していました。
わずか7分での完売。それもそのはず。割引がとんでもないことになっていました。
ホテルインターゲート東京京橋・冨士修平支配人:「広さ24平米ございまして家具を少なくして広くご利用頂けるお部屋となっております」
スカイツリーを眺めるこちらの部屋。通常1泊9000円です。
そこから“都民割”で5000円引きに。
さらには焼き立てのパンや、旬の野菜がおすすめの朝食ブッフェ2200円分が無料に。
そして、江戸組子の体験キット1500円分も無料に。つまりは実質300円となるだけに、7分での完売もうなずけます。
ホテルインターゲート東京京橋・冨士修平支配人:「(Q.実質300円提供したことある?)ないですね。皆様にご満足頂けると自信を持っております」
太っ腹すぎるプラン。それもそのはず、長く辛い3年間でした。
ホテルインターゲート東京京橋・冨士修平支配人:「コロナ禍の影響というのは大きかったですね。もう本当に一番少ない時で1割ほどのお客様になっていたので」
ようやく見えた光に、寄せる期待は小さくありません。
ホテルインターゲート東京京橋・冨士修平支配人:「自粛期間が長かったので、お越し頂こうと思っている皆様にぜひお楽しみ頂いてお帰り頂けたらと思っています」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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