外国人観光客 2年ぶり受け入れ まだ不十分？・・・「都民割」予約再開 “離島人気”も(2022年6月10日)
10日から、外国人観光客の受け入れがおよそ2年ぶりに再開されます。心待ちにしていたのは、国内の観光業界だけではなく、韓国やタイ、そしてイギリスなど、世界中の人々でした。
■「ようやく日本に」外国人観光客2年ぶり
岸田文雄総理大臣：「添乗員付きのパッケージツアーでの観光客の受け入れを再開致します」
いよいよ、10日から始まる、外国人観光客の入国再開。添乗員付きのツアーに限られますが、観光客の入国再開は、実に2年2カ月ぶりとなります。
待ちに待った日本旅行に、海外の人たちは、次のように話します。
韓国人男性：「北海道で、札幌のカレーや本場のラーメンを食べてみたいです」
タイ人男性：「今は円安なので、日本旅行のために、日本円にいくらか替えておきました」
先月発表された、117の国と地域を対象とした“観光魅力度ランキング”では、日本はフランス、スペインといった観光大国を抑え、初の1位を獲得。高まる世界からの注目度が、観光再開を後押ししています。
ヨーロッパの観光大国がひしめく地中海。その西の端、イギリス領ジブラルタルで暮らすラッセルさんは、ハチマキを絞めて、日本への愛を語ります。
英領ジブラルタル在住 ネイサン・ラッセルさん：「私が訪ねたなかで、最も美しい国に住める日本の皆さんは、本当に幸運です。日本を再び訪ねて、観光したくて仕方がありません」
8年前に団体旅行で初めて日本を訪れ、美しい観光地や日本人の親切さに触れて、瞬く間に日本に恋に落ちたというラッセルさん。今まで、なんと14回も来日し、日本の魅力を自身のユーチューブで発信してきました。
ラッセルさん：「私のように、実に多くの外国人が、もう2年以上、日本に行きたくて、うずうずしているのです。この美しい国を、もっと探検したくてたまりません」
入国の条件などを詳しく調べ、日本への旅行を考える人々にも、情報を提供しているというラッセルさん。しかし、今回のような内容の観光再開では、まだ不十分だといいます。
ラッセルさん：「情報がほとんどないのです。旅行会社すら、状況が分かっておらず、混乱しているようです。そして、一番大きな問題は、どこの国からかにかかわらず、個人旅行者を入れないことです。そのせいで、多くの旅行者が旅行先を、日本から韓国などに変更しています。今は円安なので、多くの旅行者はいつも以上にお金を使います。だから、私たちに日本でお金を使わせて下さい。日本に入れてあげて下さい」
■旅館＆ホテル人手不足・・・“人材争奪戦”か
制限があるとはいえ、外国人の観光再開を待ち望んでいた人は、都内にもいます。
コロナ禍の直前に開業した宿泊施設では、英語で周辺の地図を作ったり、七夕などのイベントを企画したりするなど、受け入れに向けた準備を進めています。
GEN HOSTEL開発担当部長・大家雄一郎さん：「（Q.外国人観光客の方の入国が始まりますね）この日を待ちわびておりました。我々も本当に楽しみで、本当に待ちに待ったという感じです」
コロナ禍前、オリンピックに向けて、ほぼ満席だった予約が軒並みキャンセルとなり、売り上げが激減。それでも、インバウンドの再開に向け、様々な国籍のスタッフを雇い続けたといいます。
大家雄一郎さん：「国内で新しくホテルの開業を予定されてらっしゃる方や、開業を予定されている施設は、非常に多いと聞いていますし。間違いなく、インバウンド人材は不足するというふうに私共は思っております。すでに、獲得競争は激しさを増しているのではないかと思います」
■「都民割」予約再開・・・“売り切れ”優待券も
一方、新型コロナ感染の落ち着きを受け、10日正午から再開するのが「もっとTokyo」、いわゆる“都民割”です。
旅行代金が1人1泊6000円以上なら、1泊あたり5000円が補助されるとあって、街では期待の声が上がっています。
街の人：「ちょっと高級なホテルに行きたいなと思います」
都内の金券ショップを訪ねてみると、特に人気だというのが・・・。
ロータリーギフト新宿西口2号店・吉田創店長：「東京の離島に行く船を運航している会社の株主優待券というのがあるんですけれども。最近、大変お問い合わせを多く頂いていまして。当店でも今、売り切れ中です。やっぱり、都民割キャンペーンの影響だと推測しております」
（「グッド！モーニング」2022年6月10日放送分より）
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
