「梅雨寒」で街の店に“明暗”・・・スーパーも“異変” 高級キノコ半額 ダイコン小さい(2022年6月8日)
8日、東京の予想最高気温は19度。6月としては異例の寒さが続くなか、街の店は“明暗”が分かれています。
■かき氷店「売り上げ半分」 ビアガーデン閑散
6日、梅雨入りが発表された関東甲信地方。低気圧の影響で、北東から湿った冷たい空気が流れ込み、7日の都内の最高気温は19.8度でした。
8日も、東京の予想最高気温は19度。3日連続での20度未満となれば、6月としては20年ぶりです。
そんななか、夏に向け、都内の店では準備を進めています。暑い時期に食べたくなるのが、「かき氷」です。
「Natsu」副店長:「(Q.寒い日は「かき氷」の売り上げに影響する?)やっぱり暑い日と比べると、寒い日は半分ぐらいの売り上げになる」
気温の影響は、夏の風物詩・ビアガーデンにも出ています。
「SHIBUYA CLASS」田中直人店長:「(暑かった)先週に比べれば、5割ほど客足が減っている。今、予約の当日キャンセルも相次いでいる」
■もつ鍋店満席 スーパー臨時“鍋コーナー”
夏目前の寒さに落胆する声がある一方で、うれしい悲鳴を上げる店もありました。
都内にあるこの店。客のお目当ては、寒い時期に食べたくなる定番料理「お鍋」です。
11月から12月が売り上げのピークだという、この「もつ鍋」店では、6月としては異例の事態となっていました。
「銀座ほんじん」林聖光店長:「きょう、意外と寒かったので、満席というのは、自分もびっくりしました。この何日間、気温下がっているんので、ちょっと期待できますね」
さらに、スーパーにも異変が起こっていました。
客の目を引く店頭には、鍋料理に欠かせない「キノコ」がずらっと並べられていました。
「アキダイ」秋葉弘道社長:「これだけ気温が下がると、『鍋物』しようと思う人が増える」
店頭だけではありません。店の奥にもありました。
「アキダイ」秋葉弘道社長:「『黒あわび茸』って、とっても珍しいです。超高級キノコです。普通だと、多分300円ぐらいするんですけど、この時期だから安いんですよ」
高級キノコが半額に!秋や冬に旬を迎え、需要が高まるキノコは、逆に暖かい季節に需要が低下し、価格も下がるため、この時期はお買い得だといいます。
一方、同じ鍋の食材でも、少し厳しい状況にあるというのが、「ダイコン」です。
「アキダイ」秋葉弘道社長:「ちょっと、ちっちゃいのが多いですね。これ、小ぶりですね。大きいものは、比較的市場でも少ないです」
■「低気温と乾き」ダイコンは生育不良に・・・
現在、大きいサイズが出回っていないというダイコン。その理由は、何なのでしょうか?千葉県にある大根農家を取材しました。
「エバタケ」渡辺敬仁社長:「今、現状こんな感じですね。(太さが)25センチから30センチ手前くらいになっている予定なんですけども・・・」
抜いたばかりの大根を測ってみると、太さは18.5センチ。いつもより、一回り小さいことが分かります。
「エバタケ」渡辺敬仁社長:「(Q.大根が小さい原因は?)ちょっと寒かった時期もあって、どうしても全体的な気温が低かったことと、あと乾きが一時期あって、その影響で遅れているところもあります」
梅雨入りし、もうしばらく続きそうな気温の低下。今後、大根の生育に与える影響は?
「エバタケ」渡辺敬仁社長:「気温は正直、20度前後あれば、適温といわれているんですけども。それでもやっぱり、暖かいほうが育ちは良いので。気温がある程度ほしかった。日が出ているほうが、植物何でも育ちが良いので。梅雨入りして、日照不足が懸念されます」
9日から次第に気温が上がり、10日は再び夏日になる可能性があります。
(「グッド!モーニング」2022年6月8日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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