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「僕の給料を下げるしか・・・」原材料高騰に店主が悲鳴(2022年6月5日)
今年に入り、6月末までにおよそ6000品目が値上げされ、今後さらなる値上げも予定されるなど、かつてない異例の事態となっています。地域でおよそ50年親しまれている、こちらのベーカリーでは、原材料の高騰が相次ぐ中、危機感を募らせています。
こみねベーカリー 小嶺 忠 社長
「ロシアウクライナ問題であったりとか、この影響は今年の秋くらいから出てくると思うんですよ。このまま続くと、40%~50%、小麦価格が上がるんじゃないかって言われてますね」
店としても、苦渋の決断を強いられています。
こみねベーカリー 小嶺 忠 社長
「お客さんが期待して求めて下さっている部分があるので、原材料が上がったんで、はい値上げ、はい値上げとできないんですよね。節約できるところを節約して僕の給料を下げるしかないですよね」
影響を受けるのは、小麦だけではありません・・・天ぷらには欠かせない食用油も、ウクライナ侵攻後に原料相場が高騰しています。
天ぷら食堂若鷹 炭谷 信介 店長
「一斗缶あたり3000円前後だったのが、今はもう倍ですね。6000円前後。今回戦争の話があって、全部が加速度的に重なって上がったんじゃないかな」
さらに、影響は生花店にも・・・
フルーツ&フラワーキムラ 木村芳雄 店長
「ハウスものがどうしてもね。重油とかをたかなきゃダメなものは、どうしても高いし。土とか肥料の入っているものは、だいたい1割ぐらい上がっています。」
茨城の農家を訪ねると・・・
綿引農園 綿引桂太 取締役
「肥料の話は去年の秋ぐらいからじわじわ来てて、今回の値上がりがすごい大きいみたいですけど、これが複合肥料の中でも安価な、千円ちょっとくらいで去年は使ってた。それが今1800円くらいすると思います。だから、異常な話になります」
値上げの理由は、原料調達先のロシアからの輸入が滞っていることが一因だといいます。JA全農は今月から、地方の農協に販売する肥料を最大94%値上げすると発表。農協も頭を抱えています。
常陸農業協同組合 秋山 豊組合長
「この使いやすいオール14は5袋。値上げになるんで、現在5袋しかないんですよね、この倉庫に。原料も足らないし。メーカーは製造が追いつかない。それで、農協としては、何とか今の値段で(数種類の肥料を)据え置いて、大規模農家から小規模農家まで、何とか農業辞めないように必死で対応しています」
値上げの波はロシア産の海産物にも・・・
「こちらロシア産のイクラです。元々は(500g)3000円とかそこらへんくらいでしたけど(最近は)5000円前後ですね」
ロシア産海産物は経済制裁の対象外にも関わらず、ロシア産のイクラやウニの仕入れ値は、およそ1,5倍に高騰。店の価格も1~2割上げざるを得ない状況だといいます。その理由は・・・
ネオ・エモーション 川股竜二 専務
「ウクライナ問題で原油高で上がったのが値上がりの要因。輸送費が上がってくるのでおのずと(価格に)乗っけられてきますから、ロシア産のものに関しては秋も不透明なので買うときは取り合いになる」
輸入の先行きが見通せず、争奪戦が起きるなどして、価格の上昇につながっているといいます。
「すしの皿は(値上げ)2割程度にとどめたいけど、入荷状況によってはもう1回考えないといけない。」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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