「組織から解放され自由になる」フィリピン拠点の特殊詐欺グループ山田李沙被告が裁判で語った“恐怖の支配” 懲役3年の判決|TBS NEWS DIG

「組織から解放され自由になる」フィリピン拠点の特殊詐欺グループ山田李沙被告が裁判で語った“恐怖の支配” 懲役3年の判決|TBS NEWS DIG

「組織から解放され自由になる」フィリピン拠点の特殊詐欺グループ山田李沙被告が裁判で語った“恐怖の支配” 懲役3年の判決|TBS NEWS DIG

フィリピンを拠点にした特殊詐欺グループで「かけ子」をしていた女に、東京地裁は懲役3年の実刑判決を言い渡しました。裁判で女は、闇バイトをきっかけに犯罪グループから抜け出せなくなった恐怖を語っていました。

今年3月、連行された際、カメラに一礼をした特殊詐欺グループの女。山田李沙被告(27)です。フィリピンで特殊詐欺グループの「かけ子」をしていたとされ、高齢者からキャッシュカードを盗んだ罪に問われています。

帰国した当時の心境を裁判で振り返りました。

山田被告(被告人質問)
「組織から解放されて自由になって生きていくのが楽しみになった。刑務所に行ったとしても日本に帰りたかった…」

さらに、犯罪グループから抜け出せなくなったいきさつを証言しました。

山田被告(被告人質問)
「勉強するお金が欲しかった。普通の仕事をできない人間だと思い、夜の仕事を転々としていました」

山田被告は2019年、闇バイトに応募したといいます。そして、フィリピン行きの航空券が届き、指定された廃ホテルにある“アジト”に向かうと、そこに居たのが「ボス」と呼ばれる渡辺優樹被告です。

ここで詐欺の電話のかけ方を習ったといいます。

山田被告(被告人質問)
「翌日には1件刺さって(詐欺に成功して)いました。人生で初めて周りから認められた瞬間でした」

やがて1日に何件もの特殊詐欺を働くように。「自分が必要とされていると思い、嬉しかった」。そう証言しました。

しかし、「日本に帰りたい」と言うと、幹部らの態度が一変したといいます。

山田被告(被告人質問)
「殺すと言われ、逃げ出す勇気がなかった」

“恐怖による支配”。これはある出来事で現実味を帯びたといいます。

「グループを抜け出したい」と訴えていた男性の行方が分からなくなり、「心臓麻痺で死んだ」と説明を受けたのです。

山田被告(被告人質問)
「殺されたと感じた」

そして、きょう東京地裁は懲役3年の実刑判決を言い渡しました。

「再び裁判所に来ることがないように」と裁判官に諭されると山田被告は、はっきりした声で「はい」と答えました。

▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://ift.tt/5fEU2Bm

▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1

▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://ift.tt/d7oJPQr

▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://ift.tt/qQpvb8H

TBS NEWSカテゴリの最新記事