値上げの影響は学校給食にも “物価の優等生”卵にも影響が(2022年6月2日)
今年値上げする食品が1万品目を突破したことが分かりました。このうち約6割は今月末までに値上げされ、7月と8月にも合わせて3000品目を超える値上げが行われる予定です。帝国データバンクはコストを十分に吸収しきれなかった企業による年内の再値上げや再再値上げなどで9月以降も値上げラッシュが続く可能性があるとしています。
値上げの影響はこんなところにも・・・。
コロナ禍で様変わりした学校給食の光景。今また、新たな異変が起きていました。
献立が変わりつつあるのです。理由は天候不順や原材料の高騰などに伴う食材の値上げです。
今年度から東京・葛飾区は小学校の給食1食あたりの価格を30円ほど値上げしました。値上げ分は区が負担します。さらに・・・。
世田谷区・保坂展人区長:「本年4月の食材価格で計算すると、現行の給食費単価から24円の増。区が単独で10%相当の金額を食材費に上乗せします」
東京・世田谷区は、この6月から給食にかかる費用を増額しました。また、他にも東京・中央区や墨田区など、今年度からの値上げが相次いでいます。
財布に厳しいこのご時世、これまで家計を支え続けてきた“物価の優等生”卵にも影響が出ていました。
神奈川県相模原市にある養鶏場では2万羽の鶏を飼育し、一日約1万6000個の卵を生産しています。
昔の味たまご農場・田中亮社長:「去年の春からすると、月の餌(えさ)代が120万円以上値上がりしています。10年分の値上げがここ1年で一気に来てしまったみたいな。(餌の材料)トウモロコシが特に値上がりがひどくて」
こちらでは3月に直売所の卵を1キログラムあたり30円値上げ。“物価の優等生”も太刀打ちできない事態となっていました。
卵を使った料理が人気の店では・・・。
イタリア食堂Fagotto・塚本敏店長:「(今後)値上げを余儀なくされると思うが、今のところ値上げは考えていないです。相模原のおいしいものを皆さまに届けたい」
卵に代わる食材は現れるのでしょうか。都内のスーパーを探してみると、ありました。
アキダイ・秋葉弘道社長:「今、食べて下さい」
値上げの波にもびくともしない“注目食材”は・・・。
食材の値上げが相次ぐなか、“物価の優等生”、卵に代わるかもしれない存在を見つけました。それはブロッコリーです。
アキダイ・秋葉弘道社長:「去年の秋から今まで平均単価でみたら、ここ何十年の歴史のなかで一番安いです」
なぜブロッコリーが安いのでしょうか。生産地を訪ねました。
一面に植わっているのは、いわゆる“初夏採れ”のブロッコリーです。実は今、ブロッコリー農家が増えているといいます。
ゆうゆう農場・宇野拓郎社長:「首都圏で今までブロッコリーを作っていなかったが、最近はブロッコリーも作るようになってきている。千葉産とか茨城産も目に付くようになった」
かくいうこちらの農場も本格的に参入したのは去年から。供給量が増えたことも価格が安定している大きな理由の一つといいます。
ゆうゆう農場・宇野拓郎社長:「生産者が発泡スチロールの白い箱に入れる。そういう形で袋に入れないほうが、コストも下がるし量も送れる」
東京都中央卸売市場の1キログラム当たりの平均価格は384円。確かに去年10月ごろから400円前後の安定した価格で推移しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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