元整備担当者「沈没時の衝撃か」船底に“穴” 船体を“陸揚げ”乗客家族に公開(2022年6月1日)

元整備担当者「沈没時の衝撃か」船底に“穴” 船体を“陸揚げ”乗客家族に公開(2022年6月1日)

元整備担当者「沈没時の衝撃か」船底に“穴” 船体を“陸揚げ”乗客家族に公開(2022年6月1日)

知床観光船『KAZU1』の沈没事故で、船体が1日、陸揚げされました。

船体は、トレーラーに乗せられ、港から400メートル離れた保管場所に移動。船を下そうとしたとき、船底の、ほぼ中央に穴を確認。断面がささくれ立ち、船底が内側にめり込む形で空いていました。約40センチ四方の穴です。

KAZU1の運航会社で、かつて整備を担当していた男性に話を聞きました。
元整備担当者:「四角い穴が空いているのは、真下から突き上げられた衝撃の塗装の剥げ方。船体が重いから、沈没したときの衝撃で穴が空いた感じ。岩があがっているところに、ちょうどはまったのではないか。」
つまり、運航中に座礁してできた損傷なら、穴の周囲に、もっと引きずったような跡が残っているのではないかとの見立てです。

KAZU1は、その後、白い囲いに覆われた保管場所に置かれました。そこに1台のバスが到着。希望する乗客の家族に初めて、船体が公開されました。各地から9家族、27人が集まって、花を手向けたそうです。
行方不明者の親族:「見た瞬間から涙があふれてきた。一番、後ろの方に座っていたと聞いているが、そこを見て、ここから海とか景色を眺めていたのだなと思って。今後、どんどん捜索の規模が小さくなっていくのが心配。会いたい。2人と会いたい」

※「KAZU1(ワン)」は正しくはローマ数字
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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