ロシア軍 ウクライナ東部で“攻勢”強める・・・トルコ大統領 両首脳に“会談”促す(2022年5月31日)

ロシア軍 ウクライナ東部で“攻勢”強める・・・トルコ大統領 両首脳に“会談”促す(2022年5月31日)

ロシア軍 ウクライナ東部で“攻勢”強める・・・トルコ大統領 両首脳に“会談”促す(2022年5月31日)

 ウクライナ東部で、ロシア軍が攻勢を強めている。トルコのエルドアン大統領がロシアとウクライナに対し、首脳会談の開催を促した。

■緊迫の周辺・・・ロシア系メディアが取材

 ウクライナ東部のルハンシク州で、最も激しい攻防戦が続くセベロドネツク周辺には、ロシア系メディアが続々と入り始めている。

 ロシア国営放送・記者:「“ルガンスク人民共和国”の部隊は、郊外で陣地を固めています。この塹壕(ざんごう)は、“ネオナチ部隊”が放棄したものです。砲撃音のなか、部隊は前進しています」

 兵士:「そこのお前、大丈夫か?」
 住民:「戦闘が起きるんですか?」
 兵士:「何も起こらない。地下室には何人いる?」
 住民:「9人です」

 セベロドネツクには、1万人以上の住民が残ったままだという。

■野党議員「軍事作戦やめなければ・・・」

 一方、ロシアの地方議会では、公然と“反戦”を訴える声が上がった。

 共産党 レオニード・ワシュケビッチ議員:「プーチン大統領へ・・・」

 立ち上がって話を始めた、野党のワシュケビッチ議員。

 共産党 レオニード・ワシュケビッチ議員:「我が国が軍事作戦をやめなければ、孤児が増えることは分かっています。ロシアに計り知れない利益をもたらすはずだった若者が、この軍事作戦で命を落としています」

 議長から再三警告を受け、マイクのスイッチを切られても、なお、プーチン大統領へのメッセージを訴え続けた。

■対話促す・・・トルコ大統領“停戦に動く”

 そんななか、トルコ大統領府によると、エルドアン大統領は30日、プーチン大統領と電話会談を行った。

 速やかな停戦を求め、トルコと国連が仲介役を果たす形で、ロシアとウクライナがイスタンブールで協議することを提案したという。

 これに対するプーチン大統領の反応は、明らかになっていない。

 また、エルドアン大統領は直後に、ウクライナのゼレンスキー大統領とも電話で会談。ロシア側との対話の実現に向け、トルコが支援していく方針を伝えた。

 ウクライナの農産物を輸出するため、安全な航海ルートを確保する考えも表明したという。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2022年5月31日放送分より)
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