「沈んでる、エンジン使えない」知床・観光船「KAZU1」通報の詳細明らかに(2022年5月30日)

「沈んでる、エンジン使えない」知床・観光船「KAZU1」通報の詳細明らかに(2022年5月30日)

「沈んでる、エンジン使えない」知床・観光船「KAZU1」通報の詳細明らかに(2022年5月30日)

 北海道・知床沖の観光船沈没事故で新たな情報です。事故当日に「KAZU1」や運航会社の関係者から第1管区海上保安本部に寄せられた詳しい通報内容が明らかになりました。

 明らかになったのは、事故当日の緊迫したやり取り・・・。知床沖の観光船の「KAZU1」が沈没した事故で、新たな事実が分かりました。

 「KAZU1」や運行会社の「知床遊覧船」の関係者から、第1管区海上保安本部に寄せられた118番通報の受付記録です。先月23日午後1時18分、「KAZU1」から携帯電話で通報が寄せられました。

 事故当時の118番通報の受け付け記録(「KAZU1」から):「カシュニの滝の近く。船首浸水」

 船は「カシュニの滝」で異変に見舞われています。

 事故当時の118番通報の受け付け記録(「KAZU1」から):「沈んでいる。バッテリーダメ。エンジン使えない」

 緊迫する船内・・・。実際には、24人いた乗客を・・・。

 事故当時の118番通報の受け付け記録(「KAZU1」から):「乗客10人くらい」

 混乱しているのが、うかがえます。その30分後、運行会社「知床遊覧船」の関係者から通報があります。

 「知床遊覧船」の関係者からの通報:「漁船は出られないと言われた。ヘリじゃないと間に合わない。沈む。LJ(ライフジャケット)は着けさせた」

 そして、午後2時頃ごろ、「KAZU1」と連絡が取れなくなったと記録されています。

 乗客・乗員26人のうち14人が死亡し、依然、12人の行方が分からない事故・・・。

 事故現場や国後島周辺の海域では30日も行方不明者の集中捜索が行われています。船と航空機が捜索にあたっていますが、新たな手掛かりは見つかっていません。

 業務上過失致死の疑いで捜査が進むなか、来月1日には「KAZU1」の船体が作業船から陸揚げされ、乗客の家族に公開される予定です。関係者によりますと、乗客の家族から船を見たいという要望があったといいます。

※「KAZU1(ワン)」は正しくはローマ数字
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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