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異例・・・ロシア地方議員が公然と侵攻批判「終結を要求する!」 ルハンシクが陥落寸前(2022年5月28日)
ウクライナ情勢について、東部のルハンシク州でウクライナ軍の最後の拠点が陥落寸前に追い込まれていて、ロシア軍に包囲されて「第2のマリウポリ」になる前にウクライナ軍が撤退する可能性が出てきました。
ロシアの地方議会では突然、一人の議員が・・・。
ワシュケビッチ議員:「ここで提案があります。プーチン大統領へ伝えたいことが・・・」
議長:「待ちなさい。待ちなさい、私の声聞こえますか?」
プーチン大統領に軍事作戦をすぐに中止するよう訴えたのです。
ワシュケビッチ議員:「軍事作戦でロシアに貢献するはずの若者が犠牲になっています。作戦開始から3カ月が経って・・・」
議長:「今は別の議題について審議中です」
議長はたまらず静止しますが、ワシュケビッチ議員は訴えをやめません。
ワシュケビッチ議員:「このままではもっと多くの死者が出る。ロシア軍の即時撤退を要求する。戦争行為をすぐに止めるべきだ」
議長:「あなたは規則を破り、私の許可なく発言している」
議員:「議長と同じく彼にも発言権がある」
ロシアメディアによりますと、この議会で共産党の議員らが連名でプーチン大統領に対してウクライナからの軍の即時撤退を求める意見書を提出したといいます。
ロシアでは軍を侮辱したり、「虚偽情報」を広めたりする行為は刑事罰の対象となり、公然と反対の声が上がるのは異例の事態とみられています。
こうした訴えがあってもプーチン大統領は攻撃の手を緩めません。
ゼレンスキー大統領:「ドンバス地方は非常に厳しい状況です」
現在、州の95%がロシア軍に制圧されているルハンシク州。ウクライナ軍にとって最後の拠点となっているのがセベロドネツクです。
セベロドネツクの市長によりますと、住宅の6割が破壊され、死者はこれまでに1500人に上り、市内にはいまだ1万3000人が残っているということです。
なぜ、ウクライナ軍は窮地に追い込まれているのでしょうか。
アメリカ国防総省の分析によりますと、当初ロシア軍は北はハルキウ、南はマリウポリから進軍し、ドンバス地方全体を包囲する狙いでした。
ただ、ウクライナ軍の抵抗で膠着(こうちゃく)状態が続いたことから、狙いをより小規模なエリアに絞り、戦力を集中させたとみられています。
ルハンシク州の知事は「我々には十分な防衛力があるが、包囲されるのを防ぐために撤退しなければならなくなる可能性もある」と明らかにしました。
ウクライナのメディアは激戦の末に陥落した南東部の要衝になぞらえ、第2のマリウポリになると警鐘を鳴らしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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