9分で全自動判定装置開発 PCR以上の感度で(2022年5月26日)
新型コロナウイルスをPCR検査以上の感度で9分以内に全自動で診断できる装置を開発したと理化学研究所らの研究グループが発表しました。
理化学研究所の渡邉力也主任研究員らによりますと、「SATORI法」と呼ばれる新型コロナウイルスの遺伝子があると活性化する酵素を利用した検出方法を改善し、全自動化することに成功しました。
緑色に光って見える一つひとつの点が1分子単位で検出した新型コロナウイルスの遺伝子があることを示しています。
「opn-SATORI装置」と名付けられた今回の装置では、熱処理を行った唾液などの検体のサンプル調整から陽性判定までを全自動で9分以内に完結することができます。
また、デルタ株やオミクロン株など変異株の判定もでき、新たな変異株が発生した場合でも約3週間で識別が可能になるということです。
検出の感度はPCR検査と同等以上で、費用は1回あたり約230円で抗原検査やPCR検査と同程度のランニングコストになるということです。
現在の装置は1立方メートルほどの大きさですが、早ければ今年度中に小型化して社会実装を目指すということです。
将来的にはインフルエンザなど他のウイルス感染症も診断できることが期待されています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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