韓国の旧大統領府「青瓦台」一般公開で“8億円かけたそっくり施設”は苦悩「一体どうすれば」|TBS NEWS DIG

韓国の旧大統領府「青瓦台」一般公開で“8億円かけたそっくり施設”は苦悩「一体どうすれば」|TBS NEWS DIG

韓国の旧大統領府「青瓦台」一般公開で“8億円かけたそっくり施設”は苦悩「一体どうすれば」|TBS NEWS DIG

韓国の旧大統領府・青瓦台にある建物の内部が26日初めて全面開放されました。これまで滅多に入れなかったことから市民の関心が高まる一方、頭を抱えている人もいます。

記者
「青瓦台の本館の中を一目見ようとする人で長蛇の列ができています」

韓国の旧大統領府・青瓦台に並ぶ大勢の人たち。

かつての大統領執務室が入った本館など、主要な施設が26日、初めて全面開放されました。

青瓦台の敷地は、初代の李承晩大統領の時から大統領府として使われていましたが、尹錫悦大統領が別の場所に機能を移転。就任した5月10日、敷地を市民に開放しました。しかし・・・

「内部には入れません」

本館など建物の内部は準備が整っていなかったため、公開の日がずれ込んでいたのです。

大統領が国を動かす執務室など警備が厳重でテレビや映画でしか見られなかった場所も26日からは足を運べば直接見ることができるようになりました。

さっそく訪れた市民は・・・

市民
「青瓦台は神秘的な場所じゃないですか。だから生きているうちに1回見たかったんです」
「金大中大統領の時に1度入口だけ見たけど、内部を見るのは初めてです。とても良かった」

しかし、「開かれた場所」になったことで頭を抱えている人もいます。

記者
「私が今向かっている建物はまるで青瓦台の本館のようですが、少し小さいですね」

首都ソウルから130キロほど南にある、旧大統領府によく似たこちらの建物。青瓦台ならぬ「青南台」と呼ばれています。

青南台には軍事政権だった全斗煥大統領の時代に大統領専用の別荘が建てられ、民主化後は「大統領のテーマパーク」として生まれ変わりました。

青瓦台に市民が簡単に入ることができないのを逆手にとり、7年前におよそ8億円を投じてこのそっくりな建物も造りましたが、今回「本家」の公開によって悩ましい事態が起きたのです。施設の責任者は・・・

忠清北道青南台管理事業所 呉惟吉 所長
「初めて開放が発表されたとき、これからいったいどうしたら良いものか悩みました」

運営側は周囲の豊かな自然を生かし結婚式や野外コンサートなどのイベントが開催できる場所として青瓦台と差別化した生き残りの戦略を模索しています。

青南台の見物客
「この青南台には足が遠のくのではと思う」
「煩わしい都会よりもここが遥かに良い。散歩道も多様なコースがあってとても良い」

さまざまなところに影響を与えている青瓦台の開放。すでに5月だけで37万人を超える市民が訪れ、新たな観光名所となりつつありますが、周囲の住宅地への騒音やゴミのポイ捨て問題など新たな課題も指摘されています。

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