参院選・東京選挙区① 大激戦・本当の敵は…｜TBS NEWS DIG
6月10日で参議院選挙の投開票日とされる7月10日まで1か月となります。Nスタではこれから主要な争点や注目選挙区について取り上げていきます。まずは、再激戦区といわれる東京選挙区について9日と10日の2回に分けてお伝えします。
東京選挙区に自民党が送り込んだ新人の生稲晃子氏。
「僕、親衛隊入ってました、おニャン子クラブの親衛隊」
1980年代に一世を風靡したアイドルグループ「おニャン子クラブ」の元メンバーです。タレントから政治家への転身を目指すのには理由があります。
自民党 生稲晃子氏
「右胸を全摘出しまして、5回の手術を経験しました」
乳がんを患った経験から、病気の治療で仕事を諦めるような社会ではいけないと訴えます。
自民党 生稲晃子氏
「その人の体を、その人の仕事を、そしてその人の家族をみんなで守っていく。そういう社会を作っていきたい。生きがいをもって働ける日本をつくっていきたい」
自民党からのもう1人の出馬予定者も著名人です。
「この横にいる199センチ、この男が朝日健太郎です」
男子バレーボールの元日本代表、朝日健太郎氏。6年前に初当選し、今回は1期目の実績を訴えます。
自民党 朝日健太郎氏
「オリンピック、パラリンピックに関わる中で障害者スポーツを通じて、社会のバリアフリーというものを推進してまいりました」
週末、2人は同じ街頭演説会に参加しました。
しかし・・・
自民党幹部
「スポーツの朝日と芸能の生稲、票をどう振り分けるのかが難しい」
直近の3回の参院選で東京選挙区に自民党は2人を擁立。2人が獲得した票は合計150万台から160万台と毎回ほぼ一定でした。
生稲氏と朝日氏は自民党の支持層の票を奪い合うライバルでもあるのです。
自民党 朝日健太郎氏
「やっぱり自分のね、信念をしっかりと皆さんにお訴えをしてですね、自分の信じる道をしっかりやっていくしかないなと。逆にその周りを見ずにですね」
公明党 竹谷とし子氏
「ありがとうございます～」
一方、与党の一角、公明党からは現職の竹谷とし子氏が出馬予定。
公明党 竹谷とし子氏
「本当に国民の暮らしを守る、仕事を守るために仕事をしているその政党はどこか。公明党であります」
強みは何といっても組織力。この日、演説に立ったJR蒲田駅前は支持母体の創価学会の会員らで埋め尽くされました。
「これ、昨日作りました」
別の会場では、アイドルのおかっけさながらの手製のうちわも…。ただ、竹谷氏は危機感も抱いています。
公明党 竹谷とし子氏
「コロナ禍でなかなか人に会えない。お訴えを聞いていただく機会が前回の選挙に比べて非常に少ない厳しい状況だと」
首都・東京での戦いには、この人も参戦しています。
日本維新の会 吉村洋文副代表
「自民党と対峙できるまともな野党を目指す。野党の第一党、これが目標です」
去年の衆院選で公示前の4倍近い議席を獲得した日本維新の会。一方、東京では、選挙区に立てた候補者が全敗するなど課題も残ってます。
日本維新の会 海老沢由紀氏
「ママね、（街宣車の）上からどこにいるのかなってずっと見ていて」
維新は今回、東京を「最重点区」と位置づけ、前大阪市議で4人の子どもを持つ海老沢氏を送り込んだのです。維新は公約に「将来世代への投資」を掲げていて、海老沢氏は党の期待を背負います。
日本維新の会 海老沢由紀氏
「同じ子育て中のお母さんから、こういったことで困っていると。『ああ、わかるよ』っていうところを結構（ご意見を）いただいて、すごく参考にさせていただいています」
最激戦区・東京で各候補必死の戦いが始まっています。
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