韓国政府「平和を威嚇する重大な挑発」北朝鮮 新型ICBM「火星17」など“3発”発射か|TBS NEWS DIG
けさ、ミサイルを発射した北朝鮮。韓国軍によると、新型のICBM=大陸間弾道ミサイルなど複数の種類を3発立て続けに発射したとみられますが、その意図とは。
先月、軍事パレードを行ったあと、新型コロナウイルスによるとみられる発熱患者が急激に増えている北朝鮮。
韓国政府(声明)
「国連安保理決議を正面から違反した不法行為であり、韓半島と国際社会の平和を威嚇する重大な挑発だ」
韓国軍の合同参謀本部によると、ミサイルは首都平壌近郊の順安付近から日本海に向けて発射されました。午前6時ごろから3発立て続けに発射し、韓国軍当局は1発目について、新型のICBM「火星17型」の可能性があるとみて分析を進め、2発目と3発目は短距離弾道ミサイルとみています。
複数の種類のミサイルが発射されたとみられることについて専門家は、「日米韓に対抗するためのミサイル開発の一環」だと話します。
慶應大学 礒﨑敦仁教授
「彼らの兵器開発の段階に基づいて、彼らのタイミングで撃ってきた。北朝鮮は単に飛距離を伸ばすのではなくて、性能の良いミサイルを多様に準備し、いつでもどこからでも撃てるように進めている段階」
アメリカ軍と韓国軍はそれぞれ対抗措置として日本海に向けてミサイルを発射し、韓国軍はその映像を公開。
発射はアメリカのバイデン大統領が日韓両国を訪問した直後というタイミングでもあり、「バイデン大統領の後頭部にICBMを撃った」との表現で今回の発射を伝えた韓国メディアもありました。
こうしたなか、北朝鮮が7回目の核実験に向けた準備の一環として、核の起爆装置の作動実験を行ったとの情報も。韓国大統領府の高官が明らかにしたものですが、一方で、1日、2日以内に実験が行われる可能性は低いとの見方も示しています。
岸信夫防衛大臣
「(クアッド首脳会合開催直後の)このようなミサイルの発射は、明らかに挑発行動であり、断じて許されません」
一方、岸防衛大臣は北朝鮮に抗議したことを明らかにしたうえで、「新型コロナが拡大している状況にあっても、市民の命や暮らしを顧みることなく、核・ミサイル開発に注力し続けている」と懸念を示しました。
防衛省は1発目はICBMとみて分析中、2発目は変則軌道で飛行したとしていますが、外務省幹部は「ICBMと変則軌道、同時というのは初めてとみている」と語りました。ミサイル発射を受け、林外務大臣とアメリカのブリンケン国務長官は、深刻な懸念を共有したうえで、緊密に連携していくことなどを確認しました。
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