“ゼロコロナ”で経済に影響 北京で“青空カット”に“出前専門”の日本料理店 新規感染者“50人”でも営業制限|TBS NEWS DIG
新型コロナ封じ込めのため、各地で厳しい対策がとられている中国。首都北京では、販売は生活必需品のみに限られるなど営業制限が続いていて経済に影響が出ています。
隔離施設に移動させられる数千人の人たち。首都・北京では、ここ1か月ほど新型コロナの新規感染者は50人前後ですが、20日以降、大規模な集中隔離が相次いでいます。
こうした中、最近、街中で見かけるようになったのが…
記者
「こちらの美容室、コロナによって営業ができないということで、真向いのこちらの通りで美容師さんたちがお客さんの髪の毛を切っています」
“青空カット”。北京では、商店などの営業制限が続いていますが、こちらの美容室では常連客からの要望が多かったことから路上でのサービス提供を始めたということです。
美容師
「シャンプーやブローはできないですが、安い金額で皆の役に立てるのではないかと思って始めました」
客
「(外で切るのも)結構、楽しいですよ」
一方、こちらでは出前サービスのドライバーたちが抗原検査のための検体を自ら採取していました。
ドライバー
「(Q.なぜ自分で?)安全のためです」
ただ、テイクアウトの注文は、政府による在宅勤務の指示で減っているといいます。
北京にある日本料理店の料理長、曽我井さん。
錦食屋 曽我井充昭料理長
「もう出前一本で。元々あった出前をそのままやっているだけなんです」
先月末、北京市当局が店内での飲食を禁じる措置を出したことを受け、弁当などのテイクアウトに専念しているといいますが、店の売り上げは通常より8割以上減ったといいます。曽我井さんは、30年近く北京で飲食店に関わってきましたが、危機感を募らせています。
錦食屋 曽我井充昭料理長
「調理師会の仲間、皆、苦しんでいます。苦しくなった時に一番最初に切るのは、一番給与が高い人間から切っていくと。この店で一番最初に切られるとなったら私かなみたいな」
そして、影響はここにも…
記者
「ここは、北京イトーヨーカドーの子供服などを扱っているフロアなんですけれども、現在は全ての店舗が閉まっています」
北京イトーヨーカドーでは、「今月9日から市民の生活を最低限保障するもの以外、販売してはならない」と当局から指示を受けたといいます。
北京イトーヨーカドー 荒井達也総経理
「入口の保安の方、2人に48時間以内のPCR検査、この結果を提示していただいて、問題なければ入店という形をとらせていただきます。カートに関してもですね、こうやって必ずアルコールをかけて消毒して、安心して使って頂くということで」
感染防止対策をした上で、スーパーなど一部の売り場のみ営業していますが、全体としての売上は通常の半分近くにまで落ち込む日もあるといいます。
政府が「成功を収めている」とアピールする「ゼロコロナ政策」ですが、経済への影響は日に日に深刻さを増しています。
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