ロシア軍が攻勢強める“東部ドンバス地方”爆発の負傷者が次々に病院へ「入院中に村が制圧された」と話す患者も|TBS NEWS DIG

ロシア軍が攻勢強める“東部ドンバス地方”爆発の負傷者が次々に病院へ「入院中に村が制圧された」と話す患者も|TBS NEWS DIG

ロシア軍が攻勢強める“東部ドンバス地方”爆発の負傷者が次々に病院へ「入院中に村が制圧された」と話す患者も|TBS NEWS DIG

ロシアのウクライナ侵攻開始からきょうで3か月。ロシア軍が攻勢を強める東部ドンバス地方の状況は“最も困難”だとされていますが、現地は今どうなっているのか、JNNの取材チームが入りました。

記者
「今ですね、ドネツク州に入ってきました」

東部ドネツク州。親ロシア派が自称する「ドネツク人民共和国」は、もともとの支配地域だけでなく、この州全体が領土だと主張しています。ここ「クラマトルシク」は、そのドネツク州でロシア軍が制圧を急ぐ要衝の一つです。

先月8日、クラマトルシクの駅で女性や子供たちが列車で避難しようとしていたところ、クラスター爆弾が落とされ、61人が死亡しました。市の職員で市民の避難を担当していたアントンさんは、当時の状況をこう語ります。

攻撃の時、駅にいたアントンさん
「大きな爆発が1回、小さな爆発がたくさんありました。手や脚がちぎれた人もいれば、体がバラバラになった人もいました」

地面の着弾の跡。周辺には流れた血がしみとなって残っています。この攻撃についてロシア側は、「ウクライナ軍の仕業だ」と発表しましたが。

攻撃の時、駅にいたアントンさん
「たわごとです。(親ロシア派)『ドネツク人民共和国』の支配地域から攻撃だったことは誰もが知っています」

こちらは、当時、63人が運ばれたクラマトルシクの病院。ロシア軍が迫る中で、爆発で負傷し運ばれてくる人たちが増えてきているといいます。

ヴィタリーさん(82)は東に70キロほど離れたセベロドネツクから運ばれてきました。現在、ロシアが包囲しようとしている街です。

爆発によるけがで入院 ヴィタリーさん
「窓が破裂して、私は壁際に立っていましたが、全部私の方に吹き飛んできました」

町では生活インフラが大きな被害を受けたということです。

爆発によるけがで入院 ヴィタリーさん
「水もガスも電気もラジオもない。あと何がないんだっけ、何もないんだよ」

クラマトルシクの北の村に住んでいたこの女性は。

砲撃によるけがで入院 タマラさん
「午前4時に砲弾が地下室にまで到達して爆発し、破片が飛び散ったんです」

タマラさんは、1か月ほど入院している間に村がロシア軍に制圧されていました。

砲撃によるけがで入院 タマラさん
「(Q.退院後にどこか行くあてはありますか?)ありません」

すでに人口の4分の3が避難している東部の街「クラマトルシク」。周辺でロシア軍が支配地域を広げる中、緊張の度合いは日に日に増しています。

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