【“ワクチン否定”医師】「生理食塩水打った」 接種を受けた女性は…

【“ワクチン否定”医師】「生理食塩水打った」 接種を受けた女性は…

【“ワクチン否定”医師】「生理食塩水打った」 接種を受けた女性は…

新型コロナウイルスのワクチンをめぐり、自治体から委託料をだましとった事件で、逮捕された医師が「生理食塩水を打った」と供述していることが明らかになりました。医師は、ワクチン接種に否定的だったということです。一方、接種者は憤りをあらわにしました。

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船木容疑者から2回接種受けた女性
「やっぱりお医者さまは、そんなこと絶対してはいけないと改めて思う。(接種を)断ってほしかった。許せないこと」

女性が憤る理由とは…。新型コロナウイルスのワクチンを接種したはずが、打たれたのは生理食塩水だった疑いがあるのです。

詐欺などの疑いで逮捕された「王子北口内科クリニック」院長の船木威徳容疑者(51)は、「ワクチンは危険だと思った」と供述しているということです。

船木容疑者は2021年、札幌市の家族3人にコロナワクチンを接種したように装って、自治体から委託料をだましとったとして逮捕されました。

捜査関係者によると、実際には打っていないのに、「さまざまな人に頼まれて、ワクチン接種済証を作った」と供述していることが14日、新たに明らかになりました。クリニックには2021年7月~12月の間、「13都道府県・約230人に接種した」という記録も残っていました。

ワクチン接種に否定的だったという船木容疑者は、「ワクチンを打ちたいという人が来たら、注射器に生理食塩水を入れて、打ったことがある」と供述しているということです。

この供述に、2021年も船木容疑者から接種を受けたという女性は、「生理食塩水だったからよかった、体に害がないからとかじゃなくて、体に針を刺されてる。お医者さまを信じているのに、お医者さまが針を刺して、違うものを入れたってことだから怖いし、不安。心配になる。許せないことだと思う」と話していました。

生理食塩水は人の体液に近く、ワクチンを薄める際にも使われています。実際に打たれたのが生理食塩水だったかどうかはわかっていませんが、女性は2回の接種で副反応がまったく出ず、検査を受けると、抗体の量はほぼゼロで、予防効果も低いという結果になりました。

その後、別の医療機関でワクチンを接種したところ、抗体の値は1500近くに増え、予防効果も高くなったといいます。

東京・北区によると、船木容疑者のクリニックで接種した区民約60人のうち20人弱を調べたところ、女性のように抗体の量が少なかった人が数人いたということです。

船木容疑者から2回接種受けた女性
「先生の考えやワクチン打たない人に、どうこう思わないけど。少なくとも、私は高齢の母がいて、打ちたかったんです。(『ワクチンを)打ちたい』と言って行っているんですから、『ウチでは打てませんよ』と言ってほしかったです」

警視庁は、実態解明を進めています。
(2022年9月14日放送「news zero」より)

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