来週開催「びわ湖大花火大会」で異例の事態 地元住民の自治会が開催に反対する決議文を主催者に提出

来週開催「びわ湖大花火大会」で異例の事態 地元住民の自治会が開催に反対する決議文を主催者に提出

来週開催「びわ湖大花火大会」で異例の事態 地元住民の自治会が開催に反対する決議文を主催者に提出

 来週、4年ぶりの開催となる「びわ湖大花火大会」に対し、地元の自治会が開催に反対する決議文を提出する異例の事態となっています。きっかけの一つは、安全対策として設けられた「有料の観覧席」でした。

 滋賀県の夏の風物詩「びわ湖大花火大会」。関西最大級となる約1万発の花火に、コロナ前には35万人の観光客が詰めかけていました。4年ぶりの今年はー。

 「びわ湖ビジターズビューロー」濱田康之・企画広報部長
 「前回までは、ここまで有料観覧席のエリアでした。今回からはここから450メートル奥まで有料観覧席エリアに変更しています」

 雑踏の安全対策のため、前回から1万席以上増やして約5万席の有料観覧席を用意しました。警備員を増やすほか、人が立ちどまるのを防ぐため、有料観覧席と道路の間に高さ約4メートルの目隠しとなるフェンスを立てる計画です。しかし、そこに待ったをかけたのがー。

 「今回の開催には反対します」。地元の自治連合会が先月、異例となる、開催に反対する決議文を主催者側に提出したのです。

 中央学区自治連合会・青木正博会長
 「どんな意味があって長い、高い壁を作るんだと。確かに有料席は安全対策だとおっしゃいますが、大変、地域の方からも不愉快に感じておられる方が多いです」

 地域住民は毎年、観覧客の敷地への侵入や周辺の交通渋滞、ごみのポイ捨てにも悩まされてきました。

 周辺住民
 「花火大会の後のゴミ。ゴミがすごい多いこと」
 「騒音は花火だから仕方ないですけど、渋滞がすごいですね」

 自治会側はこれまで問題の解消を要望してきたものの聞き入れられないまま、今回の開催が決まったとしています。

 これに対し主催者側はー。

 「びわ湖ビジターズビューロー」濱田康之・企画広報部長
 「我々も人の異動があったり4年ぶりということもあり、いただいていた意見をプランに反映できなかった側面はある。真摯に反省したい」

 次回の開催に向け、住民と話し合いの場を持つことを約束しました。

 中央学区自治連合会・青木会長
 「みなさん(花火大会を)心待ちにしているので、(今後)多くの方が楽しめる開催になればと思います」

 本来、地域を盛り上げるための花火大会。安全の確保と地元への丁寧な対応、誰もが楽しめるような開催が望まれます。

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